一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。
目 次|過 去|未 来
その15
足長さんから、その話しを聞いてから、成るほどって思うことがあって・・・
ここに集まってマージャンをする人たちは何故か障害者の人たちが多く、それも足長さんは 丁寧に教えてるんです、時には、福祉の事、保険の事、妻の事、人生の悩み、・・・頭のいい足長さんは、みんなからとっても頼られてました・・・幾度も自殺を考えてた、目の見えない人に・・・マージャンパイの 見方を教えてたことがありました、なんども、なんども、指の腹でわかるように、当てたら手を叩いて 自分の事のように喜んでましたよ、
いま思うに、当時の障害者の方は、スロープの歩道があるわけでもなく、アラームの横断歩道があるわけでもなく、車椅子も電動じゃなく、手で何回も何回も漕いでいました、大変な思いして生きていました、
足長さんが・・・
「君にお礼おいわなくちゃ!前々から思ってたことなんだけど・・・」
「え!あーはい!」
「前の事務所の若い連中がマージャン代を大分ツケにしてて、それが、この間、親分が来て!」 「内の若い衆がツケしてへんか!言うて払ってもらいましたよ、・・・・」
「横の喫茶店のマスターも喜んでいましたよ・・・、」・・・・・・(オルテガ!カッコイイ−!)
また・・・・・この次・・・
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