一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。


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2003年06月22日(日) その15


その15

足長さんから、その話しを聞いてから、成るほどって思うことがあって・・・

ここに集まってマージャンをする人たちは何故か障害者の人たちが多く、それも足長さんは
丁寧に教えてるんです、時には、福祉の事、保険の事、妻の事、人生の悩み、・・・頭のいい足長さんは、みんなからとっても頼られてました・・・幾度も自殺を考えてた、目の見えない人に・・・マージャンパイの
見方を教えてたことがありました、なんども、なんども、指の腹でわかるように、当てたら手を叩いて
自分の事のように喜んでましたよ、

いま思うに、当時の障害者の方は、スロープの歩道があるわけでもなく、アラームの横断歩道があるわけでもなく、車椅子も電動じゃなく、手で何回も何回も漕いでいました、大変な思いして生きていました、

足長さんが・・・

「君にお礼おいわなくちゃ!前々から思ってたことなんだけど・・・」

「え!あーはい!」

「前の事務所の若い連中がマージャン代を大分ツケにしてて、それが、この間、親分が来て!」
「内の若い衆がツケしてへんか!言うて払ってもらいましたよ、・・・・」

「横の喫茶店のマスターも喜んでいましたよ・・・、」・・・・・・(オルテガ!カッコイイ−!)

         
                また・・・・・この次・・・


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