一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。


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2003年09月26日(金) その32

その32

親父さんも、言った手前、引っ込みがつかず、そのまま、店をプィっと出ていってしま

った。みんな、みんな、不安だった、セカンドチーフはいるけど、人望的には・・・

みんなから、嫌われてるみたいでした。

或るとき、へんこな、お客さんが、
「ヘレ肉を焼いてくれ、チーフは?チーフはおれへんのか?」
「何で、ここをやめたんや!それやったら、もうーええわ!」・・・(帰ったがな!)

そんな事が、たびたびあった。チーフの事を、悪く言う人は誰もいなかった。

私自身とっても悲しい思いでした、これからもっと、もっと、学ぶ事がいっぱい

あったし、チーフを目標にしてた私は、突然の事で、地に着かない心のまま、

日々、配達してたことを思い出します。

もうー私もやめて田舎へ帰ろうかと思っていた時・・・。

オルテガさんに、ある日、呼び止められ・・・。


        また・・・次の日
           


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