30代の心意気


 過去 : 未来 : メール 2003年04月29日(火)


夜遅く電話があった。


彼女K子は大学のとき1年で中退し岐阜の山奥出身だったがそのまま東京へ行ってしまった子だ。


それでも時々インターバルは長くても連絡を取り合っていてK子がまだ東京にいるということはわかっていた。



彼女は母親を小学生の頃に失い父親と祖父に育てられた田舎の本家の一人娘だった。


大学4年の時、私はK子を訪ねた。
ロフトのあるオシャレなアパートで暮らし東京の街をさっそうと歩く彼女を見違えたものだ。

また驚いたのは
彼女の不倫話だった。
相手はどこかの大学の教授だった。
電車に一緒に乗って脚を組んだ時こっちを向いてくれるから嬉しいとか(?)
彼とすれ違った時に派手に転んでそれがきっかけだったとか。

このロフトで一緒に寝るのよ。
奥さんとはできないんだって・・・・。

彼の研究論文(?)の最後に
”Special thanks for K子."って書いてあるのよ。






ソーナンダ





その夜私はそのロフトで一緒にK子と寝た。


その次連絡をとったときは新しい同じ歳の彼がいた。彼の親が経営するアパートで半同棲をしていた。アパートも変わって彼と一緒に故郷に戻ってきたり、私も一度彼に逢った。普通の真面目そうな青年だったが彼は家を継がなければならない人だった。



先はわからないけどいいの。



二人の子どもを連れた私はそういうK子がうらやましく感じた。



そのK子が14年間の東京生活と彼に区切りをつけ山奥に帰ってきていた。


何年付き合ったの?


12年。


へ〜〜。私と旦那より長いくらいじゃん・・・。


そうそう。

仕方ないのよ。




もう彼の使用期限は終わったんだから



・・・・





すごいっ!
私はこういう考えの30代が大好きだ。
前のめり人生!






ちなみに別れの原因は彼に好きな相手ができたということだった。
しかも人妻だそ〜だ。


ワタシジャナイヨ←アホ


このゴールデンウイーク。
5年ぶりにK子と逢う。



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