家族の幸せ2


 過去 : 未来 : メール 2003年05月24日(土)


シンディーはとにかく子どもを守ることを考えた。


旦那さんの事件は確かにショックなことだったけど、彼はそれは認めていないようだったし、シンディーも「今、学内で紛争があってそれに巻き込まれてはめられたんだ」と言っていた。外国人だから誰も守ってくれないのだろうか・・とも思ったり。
まぁ・・それくらいにしか思っていなかった。


それからは彼女たちの引越しやらお別れパーティやらバタバタと忙しかった。




そんな中。
もう一人。同じPTAの役員をやっている陽子もシンディーは大好きだった。
彼女は保険の外交、化粧品の販売と社交的で世話好きのとってもチャーミングで美人な女性だった。陽子は保険の外交でシンディーの旦那さんの学校にも出入りして彼のことも知っていた。





ある日電話がなる。


「もしもし、リホ。聞きたいことがあるんだけど」





  ナアニ




「外国人の挨拶ってさ、手を握ったり抱きしめたりするの?」




  ハァ? マァテイドニヨルケドナ




「今日さ、ひどい目にあったわ」






陽子はその頃、旦那さんが会社の女の人と浮気をしていてまた悩んでいた。
結構修羅場もあって、その女を家に呼んで話したり、それでも切れないので陽子がその女の了解をとって(?)そこの家に電話したりと・・・・。とにかくハードな生活をしていた。おとなしそうな旦那さんで全く信じられなかった。

「エッチもまったくないのにあの女とはやっていたのねっ!」と言って憤慨し、日頃病弱で元気のない彼のためにシンディーから○○○グラを受け取っていた時はかなり驚いた。旦那さんにしらないうちに飲ませるつもりだったらしい。もちろん自分のために(笑



とにかくそういう何だか修羅場にいるのに面白い陽子。明るいのよ。




シンディーの旦那も同じ保険会社の客。
自分のお客ではないが、シンディーの旦那ってことで時間を割いて彼のために保険の解約の手続きに本社まで付き合ってやった。





そこで・・・・・・。




彼は車の中では助手席にのってずっと手を繋ぐ。
じっと見つめる。
エレベーターの中で抱きしめる。
キスをしようとする。

そして


「シンディーは了解しているからホテルに行こう」

「ずっと好きだった。」






( ̄□ ̄;)!!




もめにもめて別れる際、彼はこう言った。




「シンディーには言わないでくれ。」








(▼▼)オメェナァ!









まじかっ。
奴はそういう人間だったんか。
じゃ〜、学内の事件は本当だったんか?



陽子は「私からはシンディーに話さない。でも浮気されてる奥さんはすべてを知りたいものだからリホから言ってくれない?それが彼女たち夫婦のためよ」




私はこれをシンディーに話さないでおこうと思った。




シンディーの家に行った時に彼女は何だか元気がなかった。


「陽子は元気?」シンディーは聞いた。


ウン イソガシソウダケドネ



「うちの旦那はだめね」



ン?キイテイルノカ?



「ホテルに誘うなんて・・・(涙」



シンディーは旦那から自分が陽子をホテルに誘ったと言う事を聞いたらしい。
私は他の事は知っているのかどうかわからなかったので言葉が出なかった。
彼女はそれを察したのか



「他にも何かあるの?」




私は迷いに迷ったがそこで嘘はつけなかったし、そこで全てを話した。








彼女はそこで失神してしまった。










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