早期英語教育について


 過去 : 未来 : メール 2003年05月26日(月)


最近は英語の早期教育とか言われてることもあって小さな子でもたくさん英会話教室に通っている。何十万とする教材のローンを組まされて、そのスクールをやめることになってもそのローンは残るというシステムには驚かされる。



前のアパートにいるとき、若いかわいい女の子が子ども達の英会話スクールの勧誘に来た。



ちょっと遊んでやろう・・・って思った。




その頃私は小学校の総合科目の英会話を担当していた。




<注意>
最近小学校では「総合科目」というのがあって、学校によってまた学年によって何かやることを決めて取り組む時間。例えば大豆作りをして最後はその大豆でお豆腐を作ったり、何かボランティア学習をしたりする。最近は国際理解を主にした英語教育をする学校が増えている。









玄関でその営業さんは言った。







「お母さん。知っていますか?今小学校でも英語を勉強するんですよっ」







ハァ ソウデスネ






「今のうちからやっとかないと大変なことになりますよ。」






タイヘンナコトデスカ?







「この辺りだと○○ちゃんも○○さんもやってますよ。」
「何もしないとついていけなくなりますよ」






(ー_ーメ)





お母様方の競争心をあおって勧誘するセールス。






アナタ ゲンバヲ ゴゾンジナンデスカ?





反撃が始まる。




「えっ?」




小学校の英語の本来の目的は国際理解であって、英語を使って何か活動することで何となく外国の雰囲気に浸りながら教室内で誰とでも交流し、よりよいクラス作りをするっていうのが目的だ。決して英語の力を付けると言うのが最終目的ではないのだ。だから英語がちゃんと話せるから評価されるのではなくって、誰とでも関わろうとする姿が評価される。(チョットカタイ?)





「英語」っていう科目があるわけじゃないのよっ!




それなのに何も知らないお母さんたちの不安をあおるなんて許せないっ!!





私はこう言った。





「よくも知らない情報を流さないで下さい。早期英語教育が悪いとはいいませんが間違ったことを言われるのは悪徳商法と一緒ですよ。」






私は決して早期英語教育に対して反対じゃない。
それは強調したい。
確かに小学校でも1年生のほうが綺麗に発音して何でも楽しく恥ずかしげもなく活動するので知らないうちに力がついてしまうのだ。












でもそのセールス女の子は私より上手だった。









「お母さん。うちで働きませんか?講師不足してるんです」










マイリマシタ

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