通知表


 過去 : 未来 : メール 2003年12月02日(火)


師走に入りその名のごとく先生たちは忙しい。
本当は先生だけが忙しいわけじゃないんだけど
もしかしたらいつもは暇そうな先生が年末だけはそれなりに忙しそうにしているから『師走』と言うのかしら?

先生たちは成績のシーズンで今は貯まっているテストばかりやらせたり、今までの成績処理をしたりと忙しい日々を送っている。

ここらへんの中学はちょっと前までは相対評価だったので、クラスに5の数、4の数は決まっていて、必ず1もつけなくてはならなかったが、今は絶対評価なので頑張ったら頑張っただけの成績が自分に返ってくる。

つける側も、「どうしてこの成績なんですか?」っていつ言われてもいいようにすべて点数化して表にし一目両全の体制だ。

「この点数にあなたは足らなかったんだから。」と言えばおしまい。
ただその設定はむずかしいので1学期の成績のシーズンはいろいろ頭を悩ませる。

その後、自分のクラスの子たちのそれぞれの通知表をつけるわけだけど、それぞれの生徒たちに書く「所見」という欄がある。

先ず下書きを書いて学年主任に見せ、学校によっては教務や教頭にも見せてからその所見を通知表に書き写す。
とても大事なものなのですごい集中力を要する。

間違えちゃいけない。
修正液なんてもってのほか。

他の先生はどんな気もちで書いているかしらないがダーリンはいつも怖いくらい集中している。


1学期に通知表を家に持ち帰り、家の人の印鑑を押してもらって学校に持ってくると、中にはコーヒーやお菓子のしみがついてたり、折れ曲がっていたりもする。
それでも一年間で2,3回は行ったり来たりすることになる。

ミホが始めて通知表をもらってきた時もなんだか不思議な気持ちだった。
低学年の通知表なんてあんまり見るところないのに何度も見たりした。





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評価も所見も先生の書いた字はどこにもない。
そしてその通知表が学校と家を行ったり来たりすることもなく1年に3枚もらうのだ。

失敗してもすぐに直せて、エンピツで書いて、またペンで書いて消しゴムで消して。。。なんて作業が省かれればどれだけ仕事の効率があがるか。

そしてこっちの学校に来てからミホがもらってくる通知表はすべてパソコンで行われている。

でも、ダーリンと私の学校はまだ手書きである。
仕事は大変だが筆跡を見て「あ〜あの先生の字だな」と思う感覚が好きなので大変でもこのままだといいな〜と思う。


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