月の夜のつぶやき

2011年12月01日(木) 心に立つさざ波

最近、小さい子供と同席することがあった。
にこにこしているとかわいい。
きっとかわいい女の子に成長するだろう、
と容易に思えるような女の子だった。

しかし、あまり躾らしい躾はしていないみたいだった。
子供がいない私には、わからないことだけど、
何しても見守るだけ、怒らない。
せいぜい「めっ」というくらい。
1歳未満の子供に対しては、
どういう対応をするものなのだろうか。

私の母はそういうのが嫌いだ。
個包装のお菓子だけど、
それをおもちゃにして平気とか、
自分の子のお守りを
周りの人に丸投げして平気とか、
そういうところを

「きちんとしてない」

といって後で私に不快感を表明してくれる。

「締めるところはちゃんとしないと
 あとあと困るのは本人なんだから」

と、その小さい子供のためだという。


適当にその言葉を流す。
そして私の心の中でさざ波が立つのを感じる。
なにかここに潜んでいるみたいだ。
このポイントで、私は悲しみとか寂しさを抱くようだ。
漠然とそう感じる。

母は胸を張っていつもいう。

「あなたのことはちゃんとしつけた。」

あぁ、そうかもね、と思う。
あまり誹りを受けないような子供になっていたかもね。

でも、なんか違う。
寂しさ、悲しさ、全く何も気がついていない母への失望。
そんな辺りの感情がゾワゾワと騒ぐ。

大勢が集まった中で、
孫がいないのは両親だけ。
母は何を考えてか

「私たち以外はみ〜んな小さい子に慣れてる」

と父にむかって何度も繰り返した。

でも思う。
そんなことばかりいつも言う母に、
私は小さい子を見せる勇気ないな、と。
子供に恵まれるとしても、
あまり同席したくないよな、と。


祖母という大きな心配事がなくなってしまい、
どうやら再び私自身の問題が目の前にやってきたようだ。


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