月の夜のつぶやき

2011年12月23日(金) 見返りを求めないこと

誰かに何かをするとき、
そこに見返りを求めない方がいい。
その通りだと思う。
その見返りがないと、怒りや悲しみが湧くから。


この見返りって、なんだろう。
「ありがとう」
という言葉を期待するのも、
やはり見返りになるんだろうか。



私が夫の実家へ行くとき、
どこかで期待していることがある。
それは言葉だ。

「たまにはこちらではなくて、
 遠慮なくあなたの実家へ行って。」

こんな言葉を期待してしまう。
夫が私の両親を訪ねてくれると、
両親はとても喜ぶ。
父が特に喜ぶ。
そんなことをさりげなく伝えてみるけれど、
スルーされてしまう。

「それなら安心」

という程度の言葉で。

義父の言葉は、夫は父とお酒を飲んでいるか、で、
おそらくお酒を飲んでいるなら
友好的でOKだということなんだろう。

なんか足りないと思ってしまう。
大袈裟なことが欲しいのではない。
もうちょっと両親にも思いをめぐらせて欲しいのだ。
寂しくても何も言わないだけなんだから。
自分たちが要求することで、
娘の立場がおかしくなることを心配しているだけだ。
だからじっとしているだけなのだ。


今年、私の精神状態はよくない。
こんなときに、

「こっちのことは心配しないでいいよ。
 今年は来なくていいよ。」

なんて言ってくれたら、
すごく感謝するし、嬉しいし、
距離も縮まると思うのだけど、
こんなことを期待してもいけないんだろうか。

夫を私のジメジメした気持ちに付き合わせるのは
これまた申し訳ない気がするけれど、

「あんたらは喪中やから仕方ないけど、
 新年、おめでとう〜」

とやられるのはやるせない。
以前、義兄の奥さんがこんな状況だったとき、
そういって新年を祝っていたから同じ展開だろう。

夫だけ帰省すればいい、と言ってみた。
義父は待っているだろうから。
でも、うんと言わなかった。
夫婦喧嘩したのか、
あの子はうちが嫌いか?と
いらない心配をさせるだけだ、と。

まあ、そうかもしれない。

今年の私に、帰省という選択肢は存在しない。
深く深く根っこを下ろしてしまった木のように、
まったく気持ちは動く方向にいかない。

たまには、いいか…


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