漫画よりも漫画だなぁ。
印象とすれば、こんなカンジ。 先に漫画有り、なのでキャラクター、筋立て等原作のどの部分を取り出すのか……という観かたをしてしまう。 それから、広川太一郎という声がどういうナレーションをするのか。まさか、モンティ・パイソンみたいな事するなんてわけはないよなぁ〜。 うん。ごくごくひそやかに広川太一郎をやってましたわ。
ストーリーはおおむね満足。ずいぶんと一本調子な気もしないでもないが、そこは、原作抜き出しの致し方ない弊害と諦めよう。 キャラクターは、元々漫画のキャラクターが絶妙なので、良し。人間が演じるので、役者のカラーはどうだろうと思ったが、まぁ、いい感じ…かな。 学園のアイドル(笑)物語の主人公、転入生の史緒、下級生からオスカル様と呼ばれ憧れの的の和音、しっかり者のクラス委員で上級生からコロボックルちゃんと慕われている柚子。この主役3人はお嬢様の振りをしている、チキンラーメンを愛する女の子だが、他の生徒は真性のお嬢様のはず。……このご時世、高校生という年代で、お嬢様としての振る舞いがしっくり来るのはいないって訳だよ。 一臣様はとてもよかったよ。 しかし、ダミアンがなあ。ダミアンの扱いが、なんか魅力的じゃなかったわ〜。本物の犬じゃなくて、フルCGだったからかな?いや、でもCGじゃないと犬の表情や犬との絡みは難しいもんなあ。
CGといえば、突如、怪力を得てしまった猫かぶりお嬢様3人組。彼女達のアクションシーンは「どうだー!!」といわんばかりのCGてんこ盛り! まあ、それはそれで見ごたえがあったけど……。 CG処理する部分が、アクションシーンに限らず多く感じて「そこは使わなくてもいいんじゃないかな?」なんてツッコミを入れたくなる事しきり!! 怪力といえば、その力を何故得てしまったのか、もっと不思議感たっぷりの画にして欲しかったなあ。あれじゃ、よく分からん。(いや、よく分からないけど怪力になったって経緯だから、いいっちゃあいいんだけど……)
更に遡れば、私立ミッション系の女子校という舞台設定、学校の制服が気にいらーん!!(完全に己の好みではないと言う理由) 服としては可愛い。その点から言えばとても好み。実際にあんな制服があってもいいだろう。ただ、舞台は普通の女子校ではない。 ミッション系で富豪の娘さんが通う学校だ。あんなに大きく肩が開くのはイメージじゃない!!
つまるところ、『地上派初放映!』なんて事になったり、レンタル屋の棚に『新作登場!』なんてなったら是非見て! 一臣様と史緒の心の関係が明らかになるラストシーンはとてもいいから。そこだけはお勧めするから。
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