ゆみちゃん - 2001年05月14日(月) 16歳の小さなこころが苦しんでる。 泣きたいのに泣けなくて、 もがいてもがいて喘いで苦しんでる。 あんなに明るくてまっすぐで純粋なゆみちゃんを 苦しめなきゃならない理由は何? わたしはギューっと抱きしめてあげたいと思った。 誰か知らない人の腕の中なら きっと辛い思いを全部涙にして吐き出せるから。 想ってくれてたはずの彼のこころが 自分のものにならない気持ちが痛いほどわかるから。 だけどゆみちゃんは 苦しみながらも喘ぎながらも 傷ついたこころを抱いたまま、ひとりで頑張ってる。 彼の幸せ素直に祈りながら一生懸命前向いて走ってる。 いっぱい悲しみ抱えたままで、どうしたらいいかわかんないままで、それでも大好きだよって、声を殺して耐えている。 苦しいよね。辛いよね。痛いよね。 彼はね、ゆみちゃんがほんとに好きだったんだよ。ちゃんと信号送ってたじゃない。 きっとそんなふうには思えないんだろうけど、今は。 だけど、なんて強いんだろう。なんて健気なの? なんてなんて優しいの? わたしは、壊れた。 72時間、空が暗くなっていくのと明るくなっていくのを3回ずつ眺めながら、電話を待った。お風呂にも電話を持っていってバスタブにつかりながら待った。 夏に会いに来てくれる約束・・・叶わなくなったのはなぜ? はじめから果たせないってわかってた約束なの? 待って待って待って待ち続けて、約束はいつも延期になって、これが最後の最後の、本当の最後の約束のはずだったのに。 答えを聞きたかった。でもなんて言い訳する? もうやめて、やめて、やめて、やめて、やめて。やめて、やめて、やめて。お願い。 どれだけ傷つけたら気がすむの? わたしのことが大事ってどういう意味だったの? わかりかけてたのに、もうわからない。 喉からおへそまでナイフで切られて、切り口からフォークを入れてぐじゃぐじゃにかき回されて、スプーンで内臓をえぐり取られてる。痛いよ、痛いよ、痛いよ、苦しいよ。 高いビルから自分の体を突き落として、地面にたたきつけたら痛みは消える? それでも悲しいこころだけは生きてる? 答えを聞くまえに、わたしは壊れた。 電話が鳴らない。電話が鳴らない。電話が鳴らなくて、わたしは壊れた。電話するっていったじゃない。72時間待ったんだよ。 あなたは今どこにいるの? 誰に電話してるの? 誰のことを想ってるの? ゆみちゃん、壊れちゃったよ。 ゆみちゃんに抱きしめてほしいよ。 とんでもない弱虫なおねえさんだね。笑っちゃうよね。 -
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