あの人と生きたいから - 2001年06月07日(木) 片道2時間ドライブして、前に2週間だけインターンをした病院に行った。ローテーションの中で一番好きだった病院。久しぶりにみんなに会ってものすごく嬉しかった。やっぱり人と会わなくちゃいけないんだ。最近は友だちからの遊びの誘いもずっと断ってた。外に出なくちゃ。そう思った。 海沿いの道。川沿いの道。目の前に山を臨む緑がいっぱいの道。 高速をいくつも乗り継いでがんがん飛ばしてると、気分がすっきりしてくる。毎日通ってたあの頃から、ずいぶん景色が変わってた。入り江にはヨットがいっぱい出てて、高い橋の上から見下ろす海が、嬉しくて笑ってるみたいだった。海が一番嬉しい季節が始まったんだものね。 お料理もした。 ガーリックとたまねぎのスライスを敷いてチキンをのっけて、いつか友だちが買って来た白ワインをどぼどぼかけて、火にかける。それだけ。火を止めてからベイビーキャロットとピーマンとまるごとのオリーブをいっぱい散らして、塩と胡椒を少しだけ振ってスティームする。それだけ。久しぶりにちゃんとした栄養分を与えてもらって、体が満足してるのがわかった。 1割をあの人への切ない気持ちでぐじゃぐじゃにしても、あとの9割は自分のための生活をしっかり充実させなきゃいけないんだよね。ドライブと簡単なお料理が充実なんて笑っちゃうけど、昨日よりもおとといよりも、進歩してる。 いつでも、どんなときでも、頑張るあの人。一生懸命なあの人。睡眠時間が足らなくても、曲作りに行き詰まっても、「充実してるよ。好きなこと仕事に出来てるから」って明るい声を聞かせてくれる人。輝いてるあの人の姿をこんな遠いところからは見られないけど、遠いところにいるから輝きがわかるのかもしれない。 わたしもちゃんと輝かなくちゃ。 追いかけてばかりいないで、ちゃんと追いつかなくちゃ。 どんなに離れていても、一緒になんかいられなくても、このままずっと苦しくても、 やっぱりわたしは、あの人と生きたいから。 -
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