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淋しいと痩せる - 2001年06月21日(木) 痩せた。 見た目には多分かわらないんだろうけど、痩せてる。 唯一サイズが合ってたmaviのジーンズが、久しぶりに履いたらウエストにグーが入るくらい大きくなってた。腕時計はちょっと前からゆるくなってたけど、サンダルまでゴソゴソ。足も痩せるんだ、って驚いた。 ゆうべベッドの中で自分の体に手を這わせてみたら、肋骨がものすごいゴリゴリしてて恐くなった。背中の方までゴリゴリだった。鳩尾もごっそり落ち込んでた。「解剖学」って言葉が頭に浮かんだ。 だから今日はちゃんとごはんを作った。だけど、自分のためだけにごはんを作って自分ひとりで食べるくらい、味気なくって空しい食事はない。 「僕が作るサンドイッチはおいしいよ。ちょっと特別なんだ。」 「オムライスも作ってあげる。」 そんなこと言ってたあの人の言葉を思い出す。 よくみんなを家に呼んで、パーティしたな。夫はそういうの、あんまり好きじゃなかったけど、お料理は喜んでくれた。あの娘はお客さんが家に来るのが大好きだったから、それも喜んでた。 勉強が嫌になるとキッチンに立っては、マフィンやクッキーやケーキを焼いた。夫はわたしが焼くチーズケーキがどこのよりおいしいってベタ誉めしてくれた。ブルーベリーをいっぱい入れたのが一番好きだったっけ。摘んできたブラックベリーを代わりに入れて焼いたら、「ブチブチしてて気持ち悪い」なんて言われたな。 そんなことも思い出す。 あの人はわたしを抱きながら、「痩せてるね」って言った。「それがかわいいけど」って。わたしの存在を腕の中で感じてくれてるのが嬉しかった。 初めて抱きしめられたとき、夫もおんなじこと言ってた。「それがかわいい」とは言わなかったけど。夫は体が大きくて、自分がちっちゃくちっちゃく感じるのが、なんか幸せだった。 淋しいと痩せるんだよ。それで、痩せると淋しくなるの。 そばに誰もいない。ごはんを作ってあげる人も。夫の温もりさえなつかしくなる。 ひとりぼっちなんだなあって、つくづく思った。 -
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