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白い糸 - 2001年07月08日(日) わたしとあの人の小指は 白い糸で繋がれてる。 そんな気がする。 赤い糸の赤にどんな意味があるのか知らないけど、 赤い糸じゃないのは確か。 わたしの小指の白い糸が 長く長く長く長く 海を渡って空を架けて時間も越えて あの人の小指に繋がってる。 透明だと見えなくて淋しすぎる。 白なら空の色にも海の色にも染まって どんな色にも紛れてくれる。 いつか遠い遠い未来に 白い糸が赤に変わるの。 生まれ変わるんじゃないんだよ。 このままのあなたとわたしが 白い糸に繋がれたままでいて それがいつか赤い糸に変わるの。 ずっとずっと遠い未来に。 だから 白い糸が赤いほうの糸に 絡まってしまわないように 気をつけていて。 もつれてほどけなくなったら あなたは白い糸を切らなくちゃいけなくなる。 あなたの強さで守っていて。 白い糸は赤い糸ほど丈夫じゃないから。 あなたの優しさで支えていて。 バカなわたしが自分ではさみを入れたくならないように。 「またきみの空想癖が始まった」って あなたはきっと笑うね。 昨日あの人が言った。 「ずっと好きでいて」。 「ずっと好きだよ」より、ずっと胸に染みた。 七夕の夜の、思いがけない贈り物。 白い糸、一緒に信じて。 -
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