天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

25年後 - 2001年08月03日(金)

素敵なドクター。
昨日また会った。一緒のフロアで仕事した。ニコって笑ったら、よそ向かれちゃった。 シャイな人なのかなあって思った。シャイな人だったらやだな、アグレシブすぎる人も苦手だけど、なんて考えてた。

今日も午前中、一緒だった。今日は目があったら、向こうからニコって笑ってくれた。インターンのドクターなんだ。いつももうひとりのドクターと一緒にいて、ちょっと緊張してる。始めたばっかりみたい。わたしも最初は緊張の連続だったから、わかる。

お昼休みが終わる頃、オフィスで口紅つけてたら、ラハラがからかった。「綺麗にして誰に見せるため?」「わたしのフロアにね、素敵なインターンのドクターがいるんだ。昨日は微笑みかけたら無視されたけど、今日は向こうから笑ってくれたんだよ」「それだけ?」「うん、それだけ」「あはは。今日は話、しなきゃね」。ここでは、誰もわたしが結婚してることなんか知らない。ボーイフレンドもいないって言ってある。二次面接のときもディレクターが「ここには若くて独身のドクターがたくさんいるのよ」って言うから、「じゃあ、ひとりいい人、見つけておいてください」なんて言った。違う自分みたいでおもしろい。

お昼から、もう素敵なドクターはフロアに現れなかった。バリバリ仕事してる二枚目のドクターがいっぱいいるけど、ダメ。まだ自信なさそうなあのドクターが素敵。笑顔も素敵。あの人ほどじゃないけどね。

ラハラはかっこいい。25年長期療養の病院で働いたあと、最近この病院に来たらしい。「なんで前の病院辞めたの?」って聞いたら、「ボスと喧嘩したらそのあと昇給が無くなったから」。何でも知ってて、わかんないことがあって聞くとテキストみたいに即座にスパスパ答えてくれるし、すごい勉強家で、どんどん出てくる新しい医学情報を真っ先に知識にしてる。25年かあ。わたしは25年後、どうなってるんだろう。どこにいて、何をしてるんだろう。

あの人のことはずっと想ってるだろうと思う。それだけは変わらない、絶対。
「今度の曲、いいね。売れるとは思ったけど、こんなに早くビルボードの1位になるなんて思ってなかった」なんて、電話かけてあげる。「来月またアメリカに来るの? じゃあ、お休み取るよ。今度はわたしがそっちに行ってもいいよ」って、会いに行く。しわだらけの顔になってても、その頃にはもう気にしない。「今日さ、新しいインターンのドクターが入ってきたんだよ。素敵なの。かわいくて。昔のあなたみたいよ」って、去年会ったあなたを思い出して言う。「僕のほうが絶対かわいかったさ」ってあの人は拗ねる。「全然進歩しないねえ」ってそんなあの人を笑う。25年後。

もうすぐ一番辛いことが起こって、それに耐えなくちゃいけない。何年間か続く辛い時期を越えたら、もう苦しまないで「大切で特別な友だち」になれるときが来るかな。昔恋人だった人と今は友だちでいるみたいに。ちょっと違うかな。今も恋人じゃないし、こんな愛し方今までしたことないから。それに、「友だち」でもずっと愛してる。


今朝、あの人の電話で起こされた。寝ぼけ声で話すわたし。あの人もずっとちゃんと寝てなくて、疲れて眠そうな声。ふたりでろれつが回ってなくて、酔っぱらい同士の会話みたい。切ってから、おかしくなって笑った。

そんなときに想い合ってるって感じるのって、変?


25年後。そんなに先じゃあないのかもね。


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