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空想の島 - 2001年08月04日(土) 今日は蒸し暑かった。 チビたちがぐったりしてた。 最近食べ過ぎで、後ろ姿がアライグマみたいになってきたお兄ちゃんが わたしの机の上でどたーっと伸びきってた。 からだが長いなあと思った。 先週の土曜日は、久しぶりにわたしがうちにいたからか、はしゃぎ回ってたのに。 妹チビは身が軽くて、机の上からワードローブに飛び乗って、次はベッドへ、それからドレッサーへと、ジャンプしながら走り回ってた。 今日は痩せっぽっちで身軽な妹チビもぐったりだった。 「あなたんちのねこたちって、ごはん食べる時間決まってるの?」って聞いたら、「決まってないよ。にゃーって鳴いたらやる」って言ってた。うちとおんなじだ。「あたしもそうなんだ。でも最近お兄ちゃん太りすぎ」「だろ? 太るんだよな、それすると」。そう言えば、あの人んちの子、ふたりともおっきかった。あの子たちには、もう会えないね。 ぐったりのチビたちを置いて、用事があってシティに行った。 用事を済ませたら、安くてかわいい洋服やさんを見て歩く。 そういうお店がたくさん隠れてる。 そんなところで思いがけなく素敵な洋服が見つかったりする。 店構えなんかおしゃれじゃなくて、雑然とした店内もなんかいい。 グリーンのビートルとおんなじグリーンと、焦げ茶色の、大きな花柄のツーピースドレスが目に入って、試着もせずにサイズだけ選んで買っちゃった。ベージュののサンダルが欲しくなったけど、夕方になってからシティは急に人が増えてきたから、うちに帰ることにした。 クランベリーとくるみのベーグルと、ペストリーを3つ買って電車に乗った。 夜になって涼しくなった。 チビたちも元気になった。 それで、おなかすいたーってにゃあにゃあ鳴くから、ごはんをやってる。 こんなに食べたい放題食べさせてちゃいけないよね。 ねこだって太りすぎると病気になりやすいんだから。 この間、エリック・クラプトンは一ヶ月に自由に使えるお金が30臆あるって話をしてた。 「一日、1臆円だよ。」 「それだけ一日に使えたら、何したい?」 「高級な焼き肉食べたい。」 「なにそれ? そんなの全然なくならないじゃん。」 「きみは何に使う?」 「あたしねー、それだけお金あったら、どっかに広ーい土地買って、アニマルシェルター作りたいな。捨てねことか捨て犬とか、みーんな拾って育ててあげるの。」 「あ、じゃあさ、島買おうよ。動物王国作ろ。国王にしてよ。」 「いいよ。その代わり、動物の世話は国王がするんだよ。」 「するする。で、きみは何するの?」 「あたしは女王さまだから、命令するの。あと、みんなと遊ぶ。」 わたしの空想癖、ちょっとうつったのかもしれない。 いいな。どこかの島で、犬たちとねこたちと、わたしとあの人と、一緒に暮らすの。 わたしは空想をすぐに本気で夢見ちゃう。 あの人はそんな話、きっともう忘れてる。 思いつきで言ったことなんか、いつも覚えてないんだから。 -
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