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ハッピーエンド - 2001年08月05日(日) 「Americaユs Sweethearts」を観てきた。 おもしろかった。 2つ星だし、友だちも「まあまあ」って言ってたから、 作品的には大したことないのかもしれないけど。 わたしは素敵だと思った。 典型的なラブコメディだけど、切なさもいっぱい感じた。 裏切られて傷ついた男心も、強がりがあとに引けなくなった女心も、もうひとつの、愛に気づいてとまどってる女心も。 「夕べは素敵だった。でも今朝の電話であなたはあの子のところに飛んで行った。わたし、思ったの。わたしがあなたのことを考える時、彼女のことを考えてるあなたをいつも思わなくちゃいけないんだって」。 痛かった。 そしてそのあと続けて言う台詞がもっと痛くて悲しかった。 人はそれぞれ違う思いを抱えてて、 違う過去を抱えてて、 同じ時間を過ごしても、思いはすれ違ってたり、 同じ時間を過ごせないから、気がつかない思いがあったり。 それが過去になって初めてわかることもあるし、 その時わかっててもどうしようもないこともある。 だけど、切なさや痛みは、きっと誰にも共通なんだ。 思いや状況が、どんなに人それぞれでも。 メインのテーマは、嘘や裏切りや欲で固められたショウビジネスへのシニカルな批判なのかな。でも「正直な人生を生きなさい」は、人の心に向けられたメッセージだと思った。 あの映画でここまで深刻に考えるなんてバカげてるのかもね。 ジュリア・ロバーツは相変わらず可愛い。 太ってたときのKikiの彼女がなんだかとっても愛らしかった。 わたしが泣きそうになった台詞も、彼女にはちゃんとハッピーエンドになったし。 ハッピーエンドって好きじゃなかった。 それは決して終わりじゃないから。 ハッピーエンドには必ず続きがある。 そして、人生をハッピーエンドで終わらせる人なんて、たくさんはいないはず。 幸せなときほど、そんなふうに考えて、 ハッピーエンドなんか嘘だと思ってた。 手に入れたハッピーエンドは、永遠じゃないと思ってた。 幸せなときには、幸せがなくなることが怖くなったりするものなんだ。 今は、決して来ないことがわかってるハッピーエンドが悲しい。 だけどハッピーエンドのストーリーが、今のわたしには優しい。 -
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