頑張れ、わたし - 2001年11月14日(水) ずっとお天気のいい日が続いて、暖かい。 今日はお昼に、ミズ・ベンジャミンとインディアンフードを食べに行った。先週から「ランチ一緒に行こう」って誘ってくれてた。やっと日にちと時間があって、とても11月の半ばとは思えないほど暖かな街を歩いた。「電話かかってきたの、あれから?」「ううん、かかって来ないよ」「かけてもないの?」「かけてない。だって、みんなにもう絶対電話するなって言われたもん」。そんなこと話しながら、やっと少しずつ平気になってきたのかなって思った。 わたしに日本の料理作ってよ、って言ってた。でも、猫アレルギーだからうちには来られなかったんだよね。病院じゃあ日本人ってのが珍しくって、Dr.ルーディゲスに「日本の料理、作って招待してよ」なんて言われたこと話したら、「本気で言ってたのか? 作ってあげるの?」なんて妬いてた。「作んないよぉ。『ダメ。あたし料理出来ないもん』って逃げたよ。あなたには作ってあげたいけど、うちには来られないもんね」。そう言ったらさ、「うちで作ればいいじゃん」って。じゃああなたの知らない日本料理作ってあげるよ、なんて話してたのにさ。 大きなアジア食品専門のスーパーの前を通りながら、ミズ・ベンジャミンにそんなこと話した。ミズ・ベンジャミンは笑いながら聞いてくれてた。 午後からまだ少し仕事した B5 で、名前の知らないドクターがわたしを見てた。名前は知らないけど、友だちだって言ってたから顔は知ってるドクターだった。何か聞いてるんだろうな、って思った。わたしと目が合ったら、すぐに視線逸らしちゃったから。どうせロクなこと聞いてないんだろうなあ、ちきしょー、ってちょっと悔しかった。 帰るときに、アニーが呼ぶ。「会いたかったんだよー。昨日休みだったでしょ? 見つけたんだから。かわいいドクター、アンタのために」。そんなこと言って、大はしゃぎしてる。「誰? 誰? なんて名前?」「ん。名前知らない」「どこの病棟の人?」「・・・それもわかんない」。なんだ、なんにもわかんないんじゃん。「じゃあさ、どんな容姿の人よ?」「体型はデービスみたいな感じ。ちょうどあんなの」「デービスって誰よ?」「サプルメントの管理してる人だよ。ほら、あそこにいるから見てきてごらん」。言われてサプルメントの倉庫に行ってみる。いっぱい人がいてわかんない。でっかいおじさんに「デービスってどの人?」って聞いたら、「あれだよ」って言いながら「おーい、デービス」って呼ぶ。バカ。呼んだらだめじゃん。デービスがこっち見るから、しょうがなくなって「ハーイ、デービス。それだけ。じゃね」って言って、逃げて来た。 体型なんか、確認するヒマなかったよ。第一ね、デービスは違う人なんだから。それより何やってんだか。高校生みたいじゃん。中学生かな。いや、小学生かも。 バカみたいって思いながら、みんな元気くれてるんだって嬉しくなった。 今日はあの人と話せない日。 最近なんかトゲがあるなあ、なんて、昨日言われた。そんなつもりはないんだけど、なんか甘えて意地悪言ってしまう。「あ〜あ」なんて、言っちゃったり、「まだ悲しいよ」って言ったり。「なんで聞かないの?」って聞いたり。「聞けないよ。聞きたいけど、聞いたらムカつく」って言ってた。大好きだよ。ホントはそう言いたいのに、今は恥ずかしくて言えない。悪いことしてちょっとちっちゃくなってる子犬みたい。 もうちょっと待ってね。 また前みたいに、会いたい、会いたい、なんで会いに来てくれないの? っていっぱい困らせてあげる。 今日は友だちに電話した。 ものすごく久しぶりに、土曜日に会いに行く。 それから、決めた。 ほったらかしにしてる国家試験、クリスマスまでに絶対受けよう。 頑張れ、頑張れ、わたし。 -
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