天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

わりと平気 - 2001年12月10日(月)

朝、病院の駐車場の屋上に車を停めて、階段を降りたら・・・。
あと6段のところで足がもつれてつんのめった。コンクリートの階段。
このまま頭から落ちたら間違いなく骨折以上だと咄嗟に判断して、ジャンプした。
重たい大きな鞄と昨日夜中に洗濯した白衣を抱えて、3.5インチのヒール履いて、足から叩きつけるようにコンクリートに着地。大失敗。いや、大成功かも、あの状況でなら。手もつかなかったし、尻もちもつかなかったもん。だけど、思いっきり右足のかかとを打ち付けて、足首捻って、しばらく立ち上がれなかった。

駐車に並ぶ車から見られてたのが恥ずかしくて、エレベーターに乗らずにそのまま階段を、6階から足引きずりながら降りた。

そっから始まった最低な日。

なんか体中痛くなってきて、肩とか背中が重たいし、
おかげでやらなきゃいけないこと、忘れちゃうし、
気分悪くなってきて、診なきゃいけない患者さん、診られなかったし、
キッチンのスーパーバイザーとケンカしちゃうし。
明日、ディレクターにチューイされちゃうんだ、また。
「もう少し上手にコミュニケートしなきゃ」とかって。
わたしったら、時々めっちゃくちゃ意地悪になるから。ガンガン言っちゃうし。

帰るときには、何故か左の太ももが筋肉痛みたいになってて、
右足と左足、両方引きずって歩いてた。


バースデーの祟りだ、なんて意味不明なこと思ったりして、
でもそんなこと思いながら、わりと平気だった。

ミズ・ベンジャミンが、3人分の男をみつけなきゃいけないから忙しいって笑う。
わたしとフランチェスカはわかるけど、あと一人は誰?
「タニア」。タニアもかあ。「誰が最優先なの?」って聞いたらタニアだって言う。「なんでー? 背の順?」。だったらわたし、最後じゃん。「タニアは30だからねえ」「ならあたしの方が上だよ」「わかった。じゃあアンタが最優先」。

そんなバカなおしゃべりしながら、ミズ・ベンジャミンが聞く。「電話あった?」。
「ないよ。・・・今日さ、バースデーなんだ」「ダメだよ、こっちから電話なんかかけちゃ」。かけないよ。かけないよ。絶対かけない。一番素敵なおめでとうを言ってあげられるはずだったけどね。きっと来年も再来年も覚えてるんだろうな。おめでとうが言えなかったままの誕生日。でも、わりと平気で過ごせた。そうなの。わりと平気だったじゃん。祟りのバースデーだったけどさ。

あの人が「よく飛べたな」って誉めてくれた。「うんっ!」って得意げに答える。
変だけど、なんか心配してくれるより嬉しかった。


昨日ここに書いたバースデーのメッセージ。
書いてからメールしそうになって、誰か止めて止めて止めてって必死で思ったあと自分で思いとどまって消したけど、もう大丈夫だからもう一回書いて残しとく。今日のバースデーが終わるまでにね。あれはあれで、昨日の気持ちだからね。

人のこと言えないけどさ、ひとつ歳取ったんだからその分大人になれ!
なんて・・・。

楽しいバースデーでしたか? もうすぐ終わるね。
もう、これで最後にしよ。


Kenny,

I wish you
lots of luck, tons of cheer,
all that you deserve, for today
and all through another year
starting with this special day.


Happy Birthday









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