好きなタイプ - 2002年01月05日(土) また苦しそうだった。 熱に浮かされて、寒い、苦しい、って泣きそうな声が震えてた。 また風邪がぶり返したのに、あの日練習になんか行ったからだ。 「でもね、今すごく楽しい。おもしろい」。人の心配をよそに、曲作りのこと、仕事のこと、夢中で話してる。 知りあった時から、ずっとそうだった。時々行き詰まって凹んじゃうこともあったけど、熱を出して寝込んじゃうこともしょっちゅうだけど、一体どこからそんなエネルギーが沸いてくるの? って思うくらい、ものすごいパワーでいつもフル回転してる。いつでもいつでもいつでも。 がむしゃらで無鉄砲で、どん欲で精力的で、自分にいつも正直で誠実で、心がきれいで純粋で、自分の夢を信じてて自信があって、人と競争しないで人の才能を認めて、自分への批判は素直に受け入れて、いつでも一生懸命でいつもいつも前向きで進行形の人。 好きな男のタイプを聞かれたら、そうあなたのこと答えるの。 誰も聞いたりしないけどね。 もう今日は仕事には行けないって言った。当たり前だよ、そんな声出してて仕事に行ったら、ほんとに死んじゃうよ。 「抱っこしてあげるよ。」 「うん。」 わたしはいつもと逆に、あの人を電話で抱きしめてあげる。 でもちょっとやり方わかんなくて、困ってる。いつもどうやってくれてるの? 「・・・。してくれてるの?」 「してるよ。」 「わかんないよ。」 バカだねえ、簡単にはわかんないんだってば。だってわたしも上手く出来ないよ、あなたみたいに。でもなんでわかんないのよ。 「きみもまだしんどいから、抱っこしてあげる。」 「いいよ。黙って抱っこされてなさい。」 「わかった。されてる。」 「変な気分になっちゃダメだよ。」 早く元気になって今度は元気な声で電話するって言ったけど、 いつかな。また遠いの? 早く元気になって。 元気になったら、話してあげるから。 今日さ、キスが同時だったね。 「今、同時だったね、ね、嬉しー」って言ったら、あなたが「ふふふん」って笑った。あの笑い方、好きよ。 -
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