天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

「約束する」 - 2002年01月09日(水)

Veteranユs Day のホリデーに働いた分の代休を取って、シティに行って来た。
シティホスピタルのユニオンで紹介してもらった弁護士さんに会いに。

朝からみぞれが降ってて、コートの下にニットのコートを重ね着するほどの重装備だったのに、電車を待ってる駅で吐き気がするくらい寒かった。

ガバメントの弁護士さんのオフィスは、ウォールストリートの次の駅だった。地下鉄の駅を出たら、海が見えた。前の街がなつかしくなった。そういえば、去年の夏サウスシーポートに連れてってもらったときにも、似てるなあって思ってたっけ。

弁護士さんは何の役にも立ってくれなかった。わたしがもう知ってることを並べ立てるだけで、何の相談にもならなかった。わたしはそこに行くまでのことを相談したのに、ペーパーワークの段階にならなくちゃ何も出来ないと言われた。機械みたいな弁護士さん。なんだか悲しくなって、ちょっと頭に来て、「こんなこと言って申し訳ないけど、そういうことしか聞けなかったなんて時間の無駄でした」って言ってやったら「お役に立てなくて申し訳ないけど、こちらも時間の無駄でした」だって。絶対機械だ。

振り出しに戻ったかなあってとぼとぼオフィスを出たけど、また海を遠くに見て、少し元気を出した。前に会いに行ったあの人間の弁護士さんのところに、また行こう。あれからずいぶん経っちゃったけど、あの弁護士さんなら話が出来る。前のところに戻れなくてももういいから、なんとか次の道を見つけなくちゃ。


「明日またかけるから」って昨日あの人が言ったとき、「そんなこと言ってまた嘘になったら悲しいから、もう言わないで」って困らせた。それなのに、ちゃんと電話の時間に間に合うように帰ってる。わたしったら、結局いつだって約束待ってる。

「会いたい」ってちっちゃい声で言ったら、あの人は「うん。考えるよ」って答えた。
「じゃあ今までは考えてくれてなかったの? 会いに行くって何回も言ってくれたの、嘘だったのー? 『約束する』って、やっぱり嘘ばっか。」
「違うよ。いつも考えてたよ。だけどさ、これ言ったらきみが傷つくけど、やっぱり一緒に暮らしてなくても僕には重たかった。忙しいのもほんとだけど、それが一番大きかった。もうきみはひとりになるんだから、誰にも悪いって思わなくていいだろ? もうそのこと気兼ねしないで会いに行ける。」

離婚するの、嬉しいのかなって思った。ちょっとずるいなって思った。わたしだけひとりになっちゃって、あの人のこころだけ自由になる? 

離婚することになった、って、少し前の短い電話のときに言った。
あの人はわたしのこと少し心配してたけど、それ以上何も話してない。
それでいい。あの人のこころが軽くなるなら、それでいっか。それでいいや。
それで、ホントに会いに来てくれるなら。会いに来てくれるなら。会えるなら。
会える? ほんとに会える? 約束して。やっぱりしないで。

「明日も電話するよ」って言ったあと、「あ、言っちゃいけないんだった」って言う。
「そうだよ。もうあなたは1分先のことだって、約束しちゃだめ。嘘なんだから。」
「わかった。僕は今を生きる。好きだよ、今は。」
「なによ? 『今は』って」。拗ねて言ったら、
「だって『ずっと好きだよ』って言っても、嘘って言うんだろ?」って笑った。



まわりに見えるものが
君の目を涙で曇らせるとき
まわりのこと全てが
何も信じられなくなったとき

僕が君の支えになる
僕が君に希望をあげる
君は自分を信じたままで
僕の名前を呼んで
僕はずっとここにいるから

この腕に君を抱き寄せたら
君をそのまま抱き締めていてあげる
この命が終わる日まで
約束する
約束するよ



あの歌、あんなにあの人の言葉に聞こえたのにな。あなたの「約束する」が大好きだった。明日、おねだりしてみようかな。前みたいな「約束する」。


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