会いたい - 2002年01月13日(日) 気持ちが乱れてる。 今朝早くあの人が電話をくれた。 ゆうべ一睡も出来なくて、もうすぐ空が明るくなるなあってぼんやり窓の外を眺めてる時だった。 気持ちが乱れてるせいで、いっぱいわがまま言った。わがままじゃない。なんだろ。自分でコントロール出来ないわけわかんない感情ぶつけちゃったんだ。 顔も見ないで、からだも抱かないで、ずっと愛してくれてる人。 声だけで、電話のおしゃべりだけで、ずっと愛して来てくれた人。 わかってる。それがどういうことなのか。 ただ会えないことが、今日は特別に哀しかった。 「どうしようもないんだよ。わかってるだろ?」 あの人は言った。 ごめんね。 今わたしはおかしい。 世界中でたったひとりぼっちになってしまったみたいな気持ち。 誰からも仲間はずれにされたような気分。 あなたの手だけが欲しかった。でもやっぱり届かない。遠すぎて遠すぎて、届かない。 シティに行った。 氷のように冷たい風が吹き付けて、吹き飛ばされそうになりながら歩いた。 氷のかけらみたいな雪が降って来た。 シティを歩くたびに、一緒に歩きたくなる。 雪の降る寒い季節にここに来たいっていつか言ってた。 でももう会えないかもしれない。 ひとつめの冬が過ぎて、ふたつめの冬も過ぎる。 祈って祈って祈りが叶うなら、いつまででも祈り続けたい。 あの人が病気のときに、あの人が曲作りに行き詰まってるときに、お祈りするように。 でも会いたい祈りは叶わない。届かない。 お祈りすることさえ許されない? 天使をこんなふうに愛しちゃった罰だ。 「出来る約束だけする」。 そう言った少しあとで、あの人は言った。 「ずっと大事だよ。ずっと好きだよ。この気持ちは変わらない。約束する」。 こんなふうに、こんなふうにあの言葉を聞けると思ってなかった。 なのに魔法はかかりかけて、消えてしまった。 会いたい。 ただそれだけなのに。 -
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