天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

自転車に乗る天使 - 2002年01月14日(月)

昨日発作が起こって、症状が思いっきり悪化した「会いたい病」、今日はちょっとおさまった。
気持ちが乱れててコントロールできなかったのは、離婚届のせい。
もうほんとに繋がるものがなにもなくなるんだとか、紙切れでさえどこにも属さなくなるんだって思うと、ものすごく孤独を感じた。たまらなかった。

離婚届はまだ手元にある。
名字をどうしようかって、まだ真剣に考えてる。
やっぱり元の名字に戻るべきなのかなって思い始めたり。
変わるとこっちの公的な書類も変えなくちゃいけないんだろうか。
ここで法的ななんかがあったとき、日本語の名字と英語の名字が違ったらまずいんだろうか。どうでもいいようで、こっちのほうがそういうことが結構つきまとう。

よくわかんなくて、昨日「わかんないことがあるから電話していい?」ってメール送ったら、「メールではいけませんか」って返事が来た。電話で話すと辛くなるからって前に書いてたけど、それよりもう夫じゃないんだって、ますます孤独を感じた。淋しくなった。こんなことでずるずる甘えちゃいけないんだ。夫はしっかり断ち切ろうとしてる。今はまだ友だちじゃない。


会いたい病の発作がおさまったのは、あれからわたしの夜中にまた電話をくれたから。
今日はリハーサルがあるから、会社は早退させてもらったって。携帯がまた使えるようになった。「今スタジオに行く途中。電話しながら自転車に乗ってるからさ、バランス取りにくい〜」。もういつものあの人に戻ってる。

あの人が言う「ケンカ」をすると、ちゃんと「仲直り」するまであの人は絶対電話を切らない。最後に必ずわたしに確かめる。「僕の曲が好き?」「僕のことが好き?」。「好きだよ」って答えると、わたしはそれだけですうっと涙がひいて行く。

昨日はそれさえ効かなかったのに、自転車に乗ってる天使が見えた途端にわたしは微笑んでた。翼をはためかせて、ふらふらしながら電話かけてる、自転車に乗る天使。裸のわけないのに、裸しか思い浮かばない。冬にどんなジャケット着るのかも知らないけど、裸なら知ってるんだよ。

「Duran Duran の CD 出るんだよ。知ってる? 1000枚限定版だって。世界中で1000枚だってよ」。おとといお知らせのメールが来てたこと、得意になって教えてあげた。「うそ。うそ。何それ? 何何? 予約してよー。お願い」「予約なんか出来るのかなあ。お店じゃ売らないヤツなんだから」「うそー。なんとかしてよー。欲しいーっ」。自転車ひっくり返りそうになったって慌ててる。もうスタジオに着いてしまったって焦ってる。「行ってらっしゃーい。頑張ってね、リハーサル」「あー、待って待って待って」。バカだね。なんとかするに決まってんじゃん。バレンタインのプレゼントは決まりかな。わたしも元に戻ってる。

去年は sade を贈ったね。
lovers rock はね、嵐が来てもしがみついていられる恋人たちの岩のことなんだよ。嵐が来てもそうやって守ってくれる岩なの。って。

あなたはわたしの lovers rock じゃないけど、嵐からわたしを救い出して一緒に飛んでくれる天使でいて。自転車の後ろに乗って、ずっとしがみついていたいよ。


ドクターの CD ラックにも sade のおんなじアルバムがあった。「あたしも持ってるよ、この sade 」って嬉しくなって言ったら、「sade」 が上手く発音出来なくて笑ったっけ。無理に思い出してみたけど、少しだけ痛みが消えてた。


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