バースデーをお祝いするまで - 2002年02月08日(金) 新しい弁護士さんはとても優秀な人で、良心的で、前の弁護士さんにちょっと難しいと言われて弱気になってたわたしをすっかり安心させてくれた。自分でやらなきゃいけないことがたくさんあるけど、「そのほうがあなたが負担する費用が減るからいいでしょ」って、そういうやり方だ。ぎりぎりの生活してるわたしにはすごく有り難い。節約のためなら労力も惜しまないし、自分も積極的に関われるなら、弁護士料を支払うことにも意味がある。全部任せてしまうより返って信頼出来る。こっちから聞かなくても、毎日のように経過をメールで知らせてくれるのも嬉しい。 試験の勉強と重なって、めちゃくちゃ大変だけど、たまにはこんなに頑張るのもいいよねって思う。 バレンタインのプレゼントが遅れそうだけど、っていうか、もう完ぺき遅れてるけど、あの人にあげるビデオも制作中。って、音楽の番組録画してるだけだけど。 シャキーラのエロティックなクリップ絶対喜ぶゾ、とか、予想してなかった usher のクリップが流れてヤッターって自分が喜んだりとか、chemical brothers で思わず踊っちゃったりとか、カイーラ・ミノーグみたいなお姉さんっぽいのもいいって思ってー、Canユt get you out of my head ってあなたのことよ、とか。一番力入れてたりして、ちょっとダメ? 名前を知らないナースが、ゴールドのチェーンを自慢げに見せてくれる。「バレンタインのプレゼントよ」「ええー? もうもらっちゃったの? いいなあ」。隣りに座ってたフランチェスカに「あたしなんか、バレンタインもいないもんね」って言ったら、「あたしだっていないよ。それがなんなのよ。バレンタインズ・デーは女友だちと出かけるんだから。ねえ、一緒においでよ。ほら、このあいだ教えてあげたビレッジのレストラン。行こうよ、おいでよ」。 ちょっと飛びつきそうになったけど、やっぱりパス。 勉強しよう。今ちゃんと頑張んなきゃ。絶対受からなきゃ。 あの人は、今日がピーク。 このライブが終わったら、今度はわたしのことうんと応援してくれるって言った。 わたしが試験にパスしたら、一緒にバースデーのお祝いだね。 誕生日が近いっていうのは、とても感じ方が似てるんだって。 おなじ季節の中で生まれて、おなじような光や風や気温を感じながら、生まれたての時期をおなじ季節の移り変わりと一緒に成長していくから。 あの人とわたしのことなら、そう信じられる。 わたし、頑張るから、ちゃんと頑張るから、ものすごく頑張るから、 一緒にバースデーをお祝いするまで、どうかどうか悲しいことは何も起こらないでいてね。 -
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