天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

悪魔が囁くよ - 2002年02月18日(月)

また電話したけど、留守電になってた。
彼女といるのかなって思った。
「今日はお休みだから、電話してね、ね、ね」ってメッセージ入れたあとで、
もし彼女に聞かれたらどうしようって心配した。

夕方になって、かけてくれた。
いつもの普通の声聞いて、泣きそうになった。
「勉強してる?」
「あんまりしてない。」
「なんで?」
「胃が痛い。」
「電話かかって来なかったから?」
「うん。」

日曜日に急にまたライブが入って、焦って大変だったって言う。
彼女と会ってたんじゃなかったんだ。
でもまだ胃が痛かった。
「勉強してよ。」
「応援してよ。」
「頑張れ。」
「もっと言って。」
「頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ。」
「あー、そんなんじゃだめだ。」
「どうしたら頑張れる?」
「ここにいてくれたら頑張れる。」
「またそんな無理なこと言うー。」
あの人は笑った。

次のアルバム出したら、ここに来るって言った。
ほんと? 嘘だ。絶対また叶わないよ。
「もう別れたの?」ってあの人が聞く。
「言わない。ずるいもん、あたしだけひとりになって。」
これじゃあ、言ったもおんなじじゃん。
「そっか。じゃあ言わなくていいよ。」
「そっか」っての、嬉しそうだった。
「嬉しいの?」
「前にも言ったけど、きみの気持ち考えたら複雑。」
一緒に暮らしてなくてもほんとにひとりになったら、安心して会いに行ける、ってこの前言ってた。

ずるいな。ずるい。「ずるい」って言葉、間違ってるかな。でもやっぱりずるい。

それにさ、そんなこと言ってたって、どうせまた来られないんだから。

意地悪したくなった。
誰かデートに誘ってくれないかな。



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