かの女に幸せが戻ってほしい - 2002年02月27日(水) 今日はお休み。 起きて一番にベッドの中から電話した。 夜中もずっと会社で仕事してるけど、電話してくれていいよ、って言ってくれたから。 「はい、もしもしー」 仕事用の声が聞こえる。 「今起きた。」 「うん。今日は勉強するんだろ?」 「ガンバレって言ってー。」 「ちゃんと頑張るんだよ。応援してるから。」 「うん。」 それからキスしたら、あの人が言う。 「ちょっと無理。」 「いいよ。分かってる。」 笑いながら、じゃねって、もう一度キスして切った。 雪が降ってた。 降り出したばっかりみたいだった。 積もる前に、車を向かいのモールの駐車場に移さなきゃ。 シャワーを浴びて、濡れた髪をアップにぎゅっと捻ってクリップで留めて、 車を動かすついでにチビたちの缶づめごはんを買いに行く。 戻ってくる寸前に、ドーナッツが食べたくなった。 モールの駐車場に車を入れてから、ねこ缶どっさり入った重たい袋をさげてドーナッツ買いに行くのは大変だ。 いったんアパートの裏口に車を横付けして、ねこ缶の袋をうちに置いてから、モールの駐車場に車を入れに行く。それから手ぶらで、道路を渡って、アパートの隣りのドーナッツショップに行く。 咄嗟にこれだけの判断が出来るなんて、試験はパスだなって思いながら、チーズとたまごのサンドイッチをベーグルで作ってもらった。ローストしたココナッツのドーナッツとアップルフリッターを一緒に袋に入れてもらって、お店を出てから、「車どこに停めたっけ?」ってドーナッツショップの駐車場を探してる。雪の中にしばらく立って、「あれ? ない」なんて焦ってた。 ああ、モールの駐車場に入れたんじゃん、って思い出して、この大ボケぶりじゃあ、やっぱり試験は危ないかもなって思う。 今夜はグラミー賞の発表だ。 「明日グラミー賞の日だよ」って昨日言ったら、「そうか。出に行かなきゃな」ってあの人が笑わせた。 8時まで、頑張って勉強しよう。ビデオに撮って、送ってあげよう。 かの女は眠っているだろうか。 泣きながら眠りについただろうか。 優しい夢を見られているだろうか。 幸せが戻ってほしい。 -
|
|