からだごとため息 - 2002年05月03日(金) 起きたら夕方だった。 14時間も眠った。 バスタブにお湯を溜めて、今日はミルクのオイルを垂らす。 透明のオイルが、お湯に落ちると乳白色に変わる。 それがみるみる広がって、バスタブごと薄いミルクの色になる。 洗面所で洗った髪をタオルにくるんで、ざぶんと薄いミルクに浸かる。 すごいすごい。お肌がつるつるする。 オイル、入れ過ぎちゃったのかな。 長いこと長いこと白いお湯に浸かったまま、ぼうっとしてた。 やっぱりダメみたい。 会えないみたい。 あの人が言ってたこと、ちょっとすぐには無理みたい。 夕べまたいろいろ調べてたら、わかっちゃった。 それが出来なきゃ行けないって、あの人言ってた・・・。 つるつるになった体をバスローブですっぽり包んで、 ゆうべ作ったレモンとラズベリーの二段重ねのジェローを冷蔵庫から出して食べる。 チキンも解凍してたんだった。 パタックスのカレーペースト使って、タンドリンチキンを作ることにした。 クーミンをたっぷりふって、チキンと一緒に玄米も入れて、コトコト煮る。 味見をしたら、マンゴジュースが合いそうだと思った。 着替えて、近所のスパニッシュのグローサリーストアに買いに行く。 ヒスパニックの人たちがたむろする、ちょっと異様な雰囲気のお店。 入るたびにドキドキするけど、なんか好き。 スペイン語の歌が流れてる。 言葉はわからないけど、哀しい心が伝わって心地いい。 シンクロしたのかな。 GOYA のマンゴネクターと、隣りにあったパッションフルーツのジュースも手に取る。 ついでにココナッツウォーターも買う。 ねえ、きっとあなたもこのお店おもしろいって言うよ。 ドアを開けるとき、誰かが「バイ、ベイビー」って言った。 振り返ったら、かたまってコーヒー飲んでる数人の中のひとりが笑ってこっち見てた。 半分だけにっこり返して、何も言わずに外に出た。 仕上げに乾燥パセリを散らして、ふたをして火を止めて蒸らしてた「タンドリン・チキン&ライス」が、出来上がってた。 ね、おいしいね。お米も入れて一緒に炊いちゃったの正解だったね。 マンゴネクターとパッションフルーツのジュース、あなたはどっちにする? 明日からの週末、仕事入っててよかった。 月曜日まで電話出来ないって言ってたもの。 月曜日、なんて言おうか。 来ても無駄ってわかっちゃったの、って? からだごと、大きなため息になる。 このままぽわんと消えちゃえばいいのに、なんで消えてくれないんだろ。 ミルクのオイルがいけないの? つるつるになったからいけないの? わたし、どこもしっかり自分の生活なんかしてない。 もう誰かわたしをハサミでじょきじょきに切り刻んで。 -
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