アパート - 2002年06月17日(月) 昨日は一日コンピューターの前に座って、インターネットでアパートのシェアを探した。 わたしの住みたいあの場所かその周辺で2ベッドルームのアパートに住んでて、ルームメイトを探してる人。わりとたくさんいる。 知らない人とシェアするなら、男がいい。知らん顔したいときに、簡単に知らん顔出来るから。怒りたいときにも簡単に怒れるから。男にならはっきり言えることが、女の子には言えなかったりする。イヤなところが目についた時、女の子だと我慢出来なくなりそうだけど、男だと「どうでもいいや」って思えそうだし。 でも、「希望の性別」のところに「性別問わず」じゃなくて「女性」って書いてる男って、なんなんだろう? それで素敵な人だったらいいけど、とか考える。 「ペット」のところが「問わず」になってたら、何も考えずにそれだけで飛んで行きたくなる。 一日釘付けだったけど、どっちにしてもダメだと思った。 シェアするリビングルームとキッチンはすでに家具付き。もう先に人が住んでるんだからそんなこと当然だけど、そうするとわたしの家具は行き場がなくなる。売ってしまえば少しでもお金になるのに、手放せない。 カウチに夫とくっついて座ってテレビを観たら、いつもあの娘がふたりの間に座るって聞かなかった。ソファベッドであの娘と一緒にお昼寝したら、いつも夫がブランケットをかけてくれた。あの娘の骨を持って帰ってきた日、コーヒーテーブルのうえにキャンドルをいっぱい立てた。あの娘が入った小さな壺に話しかけながら、ゆらゆら揺れるいくつもの炎を一晩中眺めてた。お料理道具もお菓子を作る道具も、食器も、全部あのままあの街から持って来た。手放せない。ずるずるずるずる思い出と一緒に引きずって、わたしったら一生手放せないのかもしれない。どこまでも身軽になれないわたし。 ここのアパートをカップルが見に来た。 ほんとにわたし、ここ出て行くんだ。 来月の今頃には、ちゃんと次のとこ見つかってなきゃなんないんだ。 2年前にひとりでここにアパート探しに来た時は、一週間ホテルを予約して最初の3日で見つけた。知ってる人が誰もいなくて、来たこともなかった街なのに。 あの人が来てくれるから、素敵なところを見つけようと思ってた。 それだけで、見つけられた。 たった何日かの間、一緒に過ごせるってだけなのに、その日のことだけ思って探した。 来てくれないまま2年が過ぎて、やっぱりわたしはそれが哀しい。 きっとまた会えるって思い続けたのに、とうとう叶わなくなっちゃった。 それだけのこと? そうだよね。バカだよね。恋人でもないのにね。 でも今度はどうやってお部屋を探せばいいんだろ。 教えてよ。 「テスト受かったー」って嬉しそうな声であの人が電話をくれた。 悲しいまま、わたしは幸せになる。 悲しいのに、なんでこんなに大好きなの? -
|
|