デイジーのいる家 - 2002年06月23日(日) わたしの一番好きなあの橋が目の前に架かってて、 高台の大きな公園がすぐそばにあって、 ゆったりと水が流れる運河を挟んでシティの高層ビルが空に浮かび上がる。 そういうとこにアパートを見つけた。 やっぱり水のそばはいい。 海じゃなくても、水のそばは落ち着く。 10ブロック歩けばシティへ行く地下鉄の駅がある。 ひと駅乗れば、あの活気に溢れたごちゃごちゃ街。 ふた駅乗れば、もうひとつの賑やかなメイン通りに降りる。 わたしの「住みたいところ」をほんの少しだけ外れた場所だ。 アパートはビルじゃなくて、プライベートハウスの一階だけど、 上の階に住む大家さんの夫婦は気さくで明るくて、とても話しやすい人たちだった。 シュナウザーとテリアをかけて大きくしたみたいな犬のデイジーと、いきなり恋に落ちて、いきなりじゃれ合う。デイジーは女の子だけど。大家さんの夫婦もわたしのこと気に入ってくれた。 バスルームもフルサイズでバスタブがちゃんとある。 アパートのサイズはここよりかなり小さくなって、家具はやっぱり収まり切りそうにないけど、 家賃が200ドル今より安くなることを考えたら 多少の狭さもダイニングスペースがないことも、しょうがない。 この前見たベイスメントとその前に見た信じられない家賃のちっちゃいストゥディオに比べたら、充分妥協できる範囲だと思う。 明日、仕事が終わってから、もう一つ見に行く。 「住みたいところ」のど真ん中にあるアパート。 家賃が今より50ドル高いし、それでもここほど広くないだろうし、期待しないで見るだけ見てみようって決めた。 それから東に2時間走って、グロリアのうちに行った。 国家試験の問題集と資料を貸してあげる約束をしてたから。 すごいすごい。ほんとに迷子になりそうな大きなお家。 グロリアには赤ちゃんと小さな子どもが3人もいて、みんな食べたいくらいかわいい。 グロリアは、手のかかる幼い子どもたちを4人も抱えながら、このあいだまでわたしの病院でインターンをしてた。高速を延々運転するのが怖いからって、片道2時間半かけて電車で通いながら。 そのエネルギーもスゴイと思うけど、そんなことがごく普通なのが、この国はやっぱりスゴイと思う。家族の協力も周囲の理解も、頑張る人に惜しみなくそのチャンスを与えてくれる教育の環境も。もちろん、経済的に許されれば、ってこともあるけど。 グロリアはそのプライベートハウスのアパート、絶対いいって言ってくれた。 まだもっと条件のいいところがあるかもしれないって、なんとなくまだ迷ってるわたしに、なんだかよくわからない石の占いをしてくれる。 「どんな決断を下したとしても、それをいい結果に導いていく力があなたにはあります。」 占いというより励ましだな、と思う。 何かを決めなくちゃいけないけど迷ってるって人の誰にでもに当てはまるもの。 でも励まされた。 エンジェルカードもやった。 「今あなたのところにエンジェルが降りて来て、あなたを支え、守ってくれようとしています。」 あの人のことだ、って思った。 来てくれたらいいのにって思った。あの娘が降りて来てくれてるのかなとも思った。 エンジェルカードなんだから、どのカード引いたってエンジェルなんだけど。 うちに帰ってきたら、この大きな窓と高い天井と、広々とした空間が、ああやっぱりいいなあと思う。 どうしようかなあ、あのお家のアパート。 決めちゃっていいのかな。 ほんとに天使のあの人が降りて来て、一緒に見に行ってくれたらいいのに。 きっとまた、わたしには思いもつかないような不思議で素敵なことを言ってくれて、 あの人がいいって言ってくれたなら、それだけで幸せに生活出来そうなのに。 犬のデイジー、かわいかったな。 -
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