あと一週間 - 2002年07月23日(火) 日曜日、グロリアの旦那さんのジョニーが来てくれて、ベッドやらダイニングテーブルやら大きなものを運んだ。一緒に来てくれるはずだったジョニーの弟は急に都合が悪くなって、ジョニーがひとりで来た。 全然力のないわたしは手伝ってるのか邪魔してるのかわかんない。 マットレスをバンのルーフにくくりつけるのに往生してたら、道路の向こう側にカダーと誰かが歩いてるのが見えた。一生懸命手を振ってたらこっちを見てくれて、手を振り返してくれる。 道路を渡ってこっちに来るカダーに駆け寄って、「ねえ、これから忙しいの?」って聞いたら「いいや」って答えた。「じゃあ手伝って。ジョニーがひとりで困ってんの。ね?」「あとでご馳走してくれる?」「するよ、もちろん」。隣りでもうひとりの人が笑ってた。 わたしの車にも荷物を積んで、スピードを出せないバンを後ろに、高速じゃない道を2台連なってゆっくりゆっくり新しいアパートに向かう。永遠に着きそうにないねってカダーが笑って、こういう運転もたまにはいいな、楽しいじゃん、ってわたしは答える。いっぱいバカなこと話して、長いトロトロ運転がほんとに楽しかった。「ジョニーはひとりでたいくつしてるだろうね」って言いながら、カダーは信号で止まるたんびに運転してるわたしの頭を抱き寄せる。 予定よりうんと遅い時間になっちゃって、ジョニーは荷物を降ろしてくれてから先に帰った。全部運び込んだのは11時過ぎだった。途中でダイナーに寄ってごはんを食べてからアパートに戻る。ベッドがなくなったから、持ってかないカウチにシーツを敷いて寝る準備をする。「くたびれてるんだからしっかり眠りなよ。鍵はぼくがかけとくから」。そう言ってほっぺたにキスしてくれて、ドアを内側からロックしてカダーは自分のアパートに帰ってった。わたしはほんとにそのまま眠ってしまった。 昨日は仕事の帰りに新しいアパートに寄った。大家さんのフランクが家具の組み立てを手伝ってくれた。デイジーがくっつきまわって邪魔をする。くたくたになってうちに帰ったのは10時半だった。またそのまま眠ってしまって、昨日もあの人に電話が出来なかった。 昨日はカダーは来なかった。自分の引っ越しの準備をしてたから。 カダーは27日にここのアパートを出て行っちゃう。引っ越し先はすぐ近くらしいけど。 あと一週間になった。 あと一週間しかないのに、まだ荷物は半分残ってる。荷造りも全部終わってない。 家具もまだ少し残っててもう一度バンで運ばなきゃいけないのに、ジョニーはもう都合がつかなくてほかにお願いする人は誰もいない。探さなきゃ。カダーは引っ越しやさんに頼むしかないって言うけど、引っ越し代がないから頼めない。大丈夫かな。見つかるかな。 あと一週間。 カダーとはそれっきりかもしれない。 あの人は? あと一週間。 あと一週間。 あと一週間。 -
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