鍋をたたく...鍋男

 

 

全音階鍵盤 - 2001年05月09日(水)

 むかーし一度だけ特許を申請しようとしたことがある。結果は「すでに特許がとられています」といわれて、鍋男は特許持ちにはなれませんでした。だめだったけど、アイデアはとても気に入ってるので少しご紹介したく思います。少々おつきあいのほどを。べべんべん。

 その名もホールトーンスケールキーボード。これだけ聞くとわけわかんないですね。しばらく専門用語が続きますので、音楽理論の知識をお持ちでない方や「めんどくさい」という方は一段飛ばして、↓マークの所からお読み下さい。

 鍵盤楽器はC調のスケールを下の段(白鍵)に、それ以外の五つの音を上の段(黒鍵)に配置してある。五線譜におけるナチュラルの音が白鍵で、シャープやフラットがつくと黒鍵に来るというのが根本的な作りになっている。
 4th and 5th Styleのパンを叩いていると、スケールやコードが形でおぼえられて、非常に音楽の理論を理解しやすい。僕はとてもたくさんの理論をパンから教えてもらいました。それを考えると鍵盤というのはなぜこんなにわかりにくく並んでいるのだろうと言うのが、このホールトーンスケールキーボードを考案するきっかけになりました。
 和音やスケールを考えているときに、「音楽はドレミではなくて半音でできている」と考えた方が、わかりやすいときもあります。では白鍵と黒鍵を均等に一列に並んだものの方が音楽的に正しいのではないか。要するに白鍵の大きさのものがずらーっと並んでるだけで、交互に黒く塗られてたりするわけです。「メジャースケール(長音階)は、全全半全全全半で移動していく」とおぼえていれば、ずらすだけで誰でも自在に調が動かせます。和音も同じく、非常に楽になります。
 でもこれだと一オクターブの幅がとっても広くなってしまって、とても不便です。

 ↓
 では、上下上下の交互をずーっと続ければどうなるでしょう。白黒の塗りはそのままにしておくと、下の段で白鍵が三つ続くと、次は大きい黒鍵が三つ続いて元に戻ります。逆に上の段は普通に黒鍵が二つ来てそのあと小さい白鍵が四つ続いて元に戻ります。文章で書いてもよくわかんないから、絵を出してみようとするんですけど、ちゃんと出てるかな?





 これで演奏すると和音やスケール、調の理解がとても楽になるんですけど、鍵盤屋さんは多分、こんな商品出してくれないでしょうね。
 ちなみに僕が申請しようとした時に、「特許がとられている事柄」のリストを渡されて、その中にこれを発見しました。確か1997年だったと思います。それよりも10年ほど前に愛知県かどこかの方が、この特許をとられていました。名前はホールトーンスケールキーボードではなかったように記憶しています。
 このアイデアが出てからこれだけたっているのに、まだ商品化されてないのは、特許料を高く設定しすぎて割に合わないか、企業側がまったく出す気がないのか、のどちらかでしょう。売ってたら絶対買うんだけどな。こんな便利なもんないですけどね。

 昨日の反省はなんだったのか。そのままの流れで来てしまいました。あしたはちょっと軽くいこー。


-




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home