鍋をたたく...鍋男

 

 

I was an alien. - 2001年05月17日(木)

それまで、海外旅行なぞお金持ちが行くもんだと思っていた。そんな私が、もう5回もその国に行っているのには、たくさんの理由があります。そのうちのひとつに向こうの人にすごくお世話になった、ってのがあります。
 なんでどこのだれかもわからん男を「うちに泊まれば」と言ってくれたのか。信用に対して人は信用で返そうとする。私はそのとおり、ストレートに生きた。おかげでその次もその次もずっと、お世話になることができて、僕は恩返しをずっと(少しづつ)しています。
「うちに泊まれば」だけではない。
「あの人を紹介してあげよう」
「うちのバンドの練習に来るかい」
「次のコンテスト一緒に出ようよ」
「また必ず来いよ」
「泊まるとこの心配はするな」
あれやこれや。

ずっとお世話になりっぱなしです。

 こっちで留学生の友人が何人かできた。日本は外人さんには住みにくいとこだなぁと常々思っていたこともあり、トリニダードでの恩返しでもあり、できることはしてあげたいと思う。下心があるわけではない。確かにその中には、べっぴんだし、若いし、人当たりはいいし、才能はあるし、ナイスボディだし、人気者という子もいる。うーん、好きになってしまいそう、と思ったことがないとは言わない。でもあえてもう一度言っておこう。下心はないのだよ。でもそうなったらそれはそれで。

 先日その中の一人が就職した。引越やら何やらを手伝ってあげたら、晩飯をおごってくれた。「もう学生じゃないからね」たのもしい限りです。
 就職したら就職したで、「なぜ、毎日飲みに行くのか」「先輩に挨拶したとき肩を叩いたら、機嫌が悪くなった。なぜ?」とか、いろいろわからないことがあるみたい。めんどくさいだろうなぁ、会社。わたしはそちらが苦手で自分で仕事してるわけですけど、それでもいろいろありますもんねぇ。どう説明したらいいんだろ。

 日本って大変です。独特のシステムが多くてややこしくて。私たちはそれが当たり前だと思っていますが、そんな中でがんばってる外人さんは、みんなえらいなぁと思います。
 困ってる外人さんを見たら、助けてあげて欲しいなと思います。中には悪い奴もいるかもしれませんが、ほとんどは、けなげにがんばってる人たちです。

 今晩は久しぶりにトリニダードのおかぁちゃんに電話でもしよう。こないだ母の日だったし。あ、でも、ほんものの母になんにもしてないな。


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