好きになった人に
「君は僕を愛してないよね」と言われて断わられた事がある。
その時は、否定も肯定も出来ずに硬直したけれど、今になって どうして私が彼を愛してなかったのか、少しだけ解る気がする。
…私はその人を、本当に、この身を投げ出しても良いと思う位 好きだったんだけど、「愛」という言葉は、一欠けらも、 確かに胸に浮かばなかった。
愛していると思うには、自分だけでは駄目なんだと。 貴方と話して気付いた気がする。
一方通行で、誰かにどれだけ気持ちを想いかけても、 受け入れて貰えなかったら胸に生まれない。胸に、来ない。
愛って
恋愛でも、親子でも、師弟でも、友人同士でも多分。
貴方の前では、私は自分を投げ出そうとは思わない。何でだろう。 …貴方を思うのと同じように、自分の事も大事にしてたいなぁ、と そういう事を自然に思う。この手で、今、出来ることがしたい。 そういう気持ち。
繋がらない人間関係に、愛は無いのね。
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