JERRY BEANS!!

2004年11月30日(火)

…貴方の街に、雪が降った。

空が。降らせている。雪。

貴方の…肌に乗って溶ける雪と、
私の…睫毛に積もる雪。髪に積もる雪。
どちらも、同じ空から降っているのに。

貴方が教えてくれるのは。
あまりにも綺麗な景色。

私は、貴方を通してしかその景色を想像しないけれど。

私は。立ち昇る煙の行方ばかり見ていました。
さんざんと、雪が落ちてくる中で、ただただ、昇る煙を。
消えて行く形を、顔を雪で濡らしながら見ていました。
頬がとても冷たかった。

多分、同じなようで、同じでないような。
…同じ空の下で、私達はそれぞれの雪の日を迎えるでしょう。
貴方の。私の。大切な一日。

願いは、雪になって街に積もる。…街に溶ける。

貴方が生まれた街。貴方が育った街。貴方の知らない街。
何処にでも。想いは形を溶かして。胸に積もる。私の街。

…貴方の街に。…貴方しか知らない、温かい雪が降って。
その願いが、街に溶ける。貴方だけの、私だけの。

小さな、小さな街。


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