気付いたら、好きになっていて、 気付いたら、相手の事を考えてる。
でも、自分が相手に対して出来る事を考えたら、 何にも、無い事に気付く。
彼の闇も、彼の哀しみも、彼の傷も、 何ひとつ、私は、解ってあげる事も出来ない。
でも、それで良いの。 人は、独り。…だから、触れ合える。
誰かを好きになる事、強く想う事がいつの間にか義務になって、 それ以外自分を支えるものがなくなってしまうのは、 あまりにも悲しい。それは、ただの依存だから。
相手のことなど、簡単に解る事など無い。 独りでしか、色んな事を感じる事は出来ないし、 過去を分けることも、苦しみを肩代わりも、出来ない。
だけど、そんな独りきりの世界で、自分が出来る事を考えたら、 私は、独りのままで、強くなりたいと思った。
独りでも強くなれたら、きっと、貴方を側で支えられる。 貴方が弱った時に、きっと、力になってあげられる。 だから、強くなりたいと思う。 相手を想う事だけには、逃げないで居たい。
相手を想えば想うほど、気持ちが強いほど、想う気持ちに 潰されそうになるの。相手を想う気持ちが、自己を喪失させる。 それを乗り越えたら、きっと、…手を、胸を、体を、脳を、
繋がれる相手に逢える。
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