JERRY BEANS!!

2005年01月18日(火) 金属バット

黒く澱んだ私の胸。

多分誰かに後ろ指さされて、ただ誰かに石を投げられても
私のとなりで笑うと言う。貴方の愛を誇りに思う。

子供の頃、いじめられて高学年の女子に何度も石を投げられた。
けれど、相手にしても余計にエスカレートする事を想像して
ただ致命的な場所にさえ当たらなければ良しとして
もくもく、下を向いて帰路を進んだ。

だから私のランドセルはぼこぼこで、黄色い帽子は灰色になった。

子供の私は独りだったから。

あの頃、貴方が居たのなら、きっと私は大人しくなんかなくて、
下も向かず、多分一緒に笑って、金属バット握って、
投げられる石をノックして返したんだろう。二人で笑っただろうな。
きっと、冷めない子供になっただろう。

打ち返す打球が誰にも当たらなければ良いんだ。投げられても。

闇に沈んでも、私は図太いから平気。
石が当たっても、黄色い帽子が灰色になっても、私は大丈夫。
独りならとても強いから。

だけど、今となりに貴方が居るなら、
下を向かずに、耐えずに金属バットを手にとるよ。
バットは金のメッキがキラキラ。音もきっと、多分に爽快。

貴方が引き摺り出してくれる、新しい私。いたずらに笑う。無邪気な。


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