桃缶な日々
2004年08月13日(金)  真夏の恐怖
夏といえば何を思い出します?
ひまわり、打ち水、夕立、カキ氷、ひと夏の恋、蝉時雨・・・

蝉時雨・・・
あぁ、蝉時雨ったら蝉時雨。

蝉時雨といえば蝉。
蝉といえば虫ですわよね。
そして、ワタクシ桃香といえば大の虫嫌いなのです。

この時期、そんな虫嫌いの私を悩ますものはなーんだ?

ゴッキー?

いえいえ、そんなものはこの家で出没したことありません。

夏の季語でもある、蝉時雨・・・
そう!蝉が私を悩ますのです。

奴ら、羽が生えてるからぶんぶん飛び回ります。
普段はいいんです、元気よく飛んで木にでも止まって鳴いててくれれば。
問題は、寿命を迎える間際の奴らなのです。

うちの近所には、ちっさい森があるんだけど、そこに住んでた弱った蝉が、うちのベランダでひっくりかえって手足&羽をバタバタさせてたりするのよーー!!
ゴッキーを彷彿とさせる、キモイ足!蝉の裏側!!
洗濯物になんかくっついてた日にゃもう、あーた、あたしゃ気絶しちゃうわよ。
幸い、今年はそんな事故は起こってないんだけどね。

さらに私を悩ます奴らの行動は・・・

いるんだな、マンションの廊下に。

しかも、死んでるんだか生きてるんだか分からない状態で、廊下に落ちてるし。
それも毎日ですぜ、ダンナ。

今日もひっくり返って足をウジャウジャさせてるのが、よりにもよって、我家の部屋の前にいるし。(号泣)
あたしゃ凍りつきましたよ、マジで。

ドア開けられないぢゃん・・・?
あたしの今日の服装、スカートじゃん?
足で蹴っぽって何処かにやろうか・・って考えたけど、足でさえも触る勇気ないし、万が一、蹴った拍子にスカートの中にでも入られてみそ。
驚いたあたしはパニックを起こし、廊下の手すりを乗り越えてそのまま転落しちゃうから。
いえ、ほんとに。
それだけ虫嫌いなんだってば!!!

そんなあたしとは対照的なのが、オット。
廊下とか、街中のアスファルトの上で弱ってる蝉を見ると、蝉に向かって人差し指を差出すのです。
元気な蝉は、指をよじ登って体勢を立て直して飛び去るし、元気じゃないのはなるべく、アスファルトじゃなくて土の上に置いてあげるという、まさに“一寸の虫にも五分の魂”の精神の持ち主。

惚れたね、あたしゃ。
素晴らしいよ、オット。
さすが、あたしの見込んだ男だ。

そう称えると、オット
「いや、子供の時に蝉に爆竹仕掛けて飛ばしたり、あんなことやこんなことしちゃったから、いまその償いをしているのです。数え切れないほど、殺生をしましたので・・・」

オット!いくら子供時代とはいえあんた、そんな残酷なことしてたの!?
いくら罪滅ぼしをしても、もう遅いと思うよ、きっと・・

子供時代にオットに命を奪われた蝉の子孫が、その配偶者である私に仕返しをしてるとしか思えない、真夏の恐怖の日々をツマは送っています。

はぁぁ・・(ため息)


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