ウィングのつぶやき
DiaryINDEXpastwill


2004年12月06日(月) あなたのブレーキは何ですか?

哲仁コーチがこんなことを言っていました。
「バランスディスクに乗ってバランス感覚を養うトレーニングがあるけれども、スイングのバランスというものは、不自然な状態を我慢することで作るものではないと私は思うんです。バランスというものは、体の中から自然に湧き上がってくるものでなければならないんじゃないかな」

ウイングまったく同感です。

そもそも、いま主流のスイングプレーンやフェースの向きを指標にスイングを作っていくと、スイングはどんどん小さくなってしまうのではないでしょうか? それは振り幅といった見た目の大きさではなく、動きのダイナミックさが失われるということです。

プロティーチングの現場では、スイングをシンプル化する作業が必要なのでしょう。しかし、アマチュアがそれを鵜呑みにすると、ボールを飛ばすために最低限必要なパワーに満たなくなってしまうと思うのです。

ウイングがプロゴルファーと付き合っていて思うのは、彼らは特別な筋力を持っているわけではないということです。一般の人と変わりません。ということはつまり、プロぐらい飛ばせる可能性は誰にでもあるのです。しかし振るコツを知らないために、ほとんどの人がプロの飛距離は特別だと考えてしまいます。

絶対にそんなことはありません。
自分と同じ年恰好のプロゴルファーの飛距離は飛ばせるはずなんです。体とヘッドの動きにブレーキをかける要素を取り除いてやれば。バランスディスクでのトレーニング、スイングプレーン重視のスイング作りは、ブレーキなんじゃないですかねえ。(もちろん効果がないといってるわけではありません。クラブは十分振れていて、体が暴れるために方向性が定まらない人にはとても効果的な練習だと思います)

哲仁コーチは言います。
「お年寄りだって、歩く体力さえあれば、ボールは思った以上に飛ばせるんです。ましてや普通の体力があれば、なおさら飛ばせます」

その人にとってもっとも心地よいスイングをすれば、自然にバランスはとれて、ボールは飛ばせる。それが哲仁コーチの考えであり、マスダのクラブの基本コンセプトです。

あなたの飛距離にブレーキをかけている要素は何ですか?


ゴルフライター小林一人

My追加