ウィングのつぶやき
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2005年04月17日(日) 開発者の声です

Vロッドは正式には5月1日から発売されますが、ゴルフパートナーで無料配布しているCOM.(コム)という雑誌に先行予約の広告が載っています。
今日はみなさんによりVロッドのことを知っていただくために、その広告に掲載している、雄二さんのインタビューを紹介しておくことにします。
聞き手はウィングです。



Vロッド開発者・クラブデザイナー増田雄二氏に聞く

・・・しかし、凄いクラブが完成しましたね。一昨年発表された「コンプリート C−03」も衝撃的でしたが、今回はそれ以上の衝撃です。「Vロッド」は一般ゴルファーが持つ「飛び」という概念を根本から変えてしまうんじゃないでしょうか。

増田 ありがとうございます。ヘッド容量を大きくしようということから始まった開発でしたが、大型化に伴う軽量化が相乗効果を生んだようですね。

・・・力まず無心に振ったらドラコンとっちゃった、みたいなことって誰にでもあるじゃないですか。このクラブは自然にそういう感じで打てるんですよね。「あ、これは曲がらないクラブだな」というのが第一印象でしたが、実は物凄く飛んでいる。しかも何発打っても同じように飛ばせるんですから驚きです。

増田 リストを使ってヘッドをビュンビュンしならせながら打つと、飛んだような気はしますが、実際はさほど距離は出ないんですよね。それよりも、徐々に加速しながらクラブ全体をドーンと振り出していくほうが遥かに飛びます。このようなスウィングを無意識に行えるようにしようというのが、私たちの設計意図なんです。

・・・使っているだけでスウィングが良くなるから不思議ですよね。そんなことが可能なのも、超・手元調子のシャフト「メモライズ」の効果ですよね?

増田 その通りです。「メモライズ」はほとんどのアベレージゴルファーが使用している先調子シャフトとは構造がまったく異なり、手元が極端に柔らかく、先が極端に硬くなっています。

この独特な構造のおかげで、手元からしなりを起こして先(ヘッド)に伝えていくという、プロが膨大な練習量と長い時間をかけて会得する打ち方が、誰にでもすぐにできるわけです。それに、先端が硬いため、当たり負けしません。今回はこのメモライズをさらに進化させ、ノーマルスペックとハードスペックに分けました。ノーマルスペックは軽量化し、より振りやすくなっていますし、ハードスペックは逆に重量が増して、しっかりした打感を好むプロ・上級者のニーズにも応えられるようになってます。

・・・本当に打感の良いシャフトですよね。あまりに気持ちがいいので何発でも打っていたくなります。このシャフトは本当にノーベル賞ものだと思いますよ。

増田 スチールとの「流れ」もさらに良くなっています。カーボンのドライバーを打った直後にスチールのアイアンを打つと、若干の違和感を感じるものですけど、新しいメモライズに関してはそれが全くないんです。それどころか、スウィングのテンポが良くなりますから、アイアンがどんどんピンに絡み出しますよ。

・・・それは凄いですね。さて、話をヘッドに移します。とにかく構えた瞬間にバランスの良さを感じますね。410ccとは思えないシャープな印象ですし、大型ヘッドにありがちな振り遅れる感じがまったくありません。

増田 重量はむしろ減りましたからね。総重量もC−03より軽くなっています。また大型ヘッドというと、平べったい形状のものが多いのですが、「Vロッド」のヘッドは横に広げるのではなく、縦に広げましたので、重量を手元に感じることができるし、視覚的にもさほど大きさを感じませんよね。それが振りやすさにつながっているんだと思います。

・・・マスダの設計コンセプトは「センターバランス」ですが、「Vロッド」の重心位置ももちろんセンターですよね。

増田 ええ。完全にヘッドの中心ではありませんが、その付近で、最も振りやすく、ヘッドの挙動が最も安定する位置を探して重心を設定してあります。だから、いくら振っても曲がらないんですね。

・・・グリップにバックラインが入ったのも、嬉しいマイナーチェンジですね。すべてのパーツがレベルアップしたにもかかわらず、価格は安くなりましたが、あいかわらず完全国内生産ですか?

増田 メイド・イン・ジャパンにはこだわり続けたいですね。プロ支給品と同じクオリティのクラブをアマチュアのみなさんに体験してもらいたいというのが、私たちのクラブ造りの原点ですからね。


ゴルフライター小林一人

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