ウィングのつぶやき
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2005年07月04日(月) 上達を邪魔するもの。

最近人にゴルフを教える&アドバイスすることがとても多くなってます。

雄二さんはもともとかなり上手なプレーヤーでしたが、
軌道がインサイドアウトで、しかもフェースローテーションが多すぎるために、たまにコントロールが効かなくなるドローを打っていました。

そこで、本当は劇薬なので、経験者には使わないのですが、
思い切って左のグリップを変えてもらいました。

それまではロングサムのスーパーストロングでしたが、ショートサムに変えてもらい、バックスイングとフォローでローテーションを抑える意識を持つようにアドバイスしました。

で、結果はどうだったかというと、雄二さんはここのところ、
ツアーに出ちゃいそうな勢いの球を打っています。
飛距離はゆうに300ヤード超。まあ、日本一飛ばすクラブデザイナーであることは確実でしょう(笑)。

軌道もきれいにイン・ト・ウインで振れています。


そしてうちのM君。

ダウンスイングで重心が前に出ていたので、球がつかまらなかったり、ハーフシャンクになることが多かったのですが、バックスイングで頭のポジションをアドレスから前に出ないようにとアドバイスしたら、見違えるように球がつかまりはじめました。

ただ、かれはラクロス出身のため、かなり腕っぷしが強く、
腕を使うな、と口をすっぱくして言っているのですが、どうしても
腕で打ちたくなってしまいます。

そのために距離をかなり損しています。
現状はドライバーでだいだい270ヤードぐらいだと思いますが、
彼の身体的能力とVロッドの組合わせなら300ヤードは絶対にいけます。

それができないのは、ブレーキがかかっているからです。
M君はフォローで左ヒジがブレーキをかけるので、
いまその癖をなくそうと課題を与えていますが、どうも本人しっくりこないようで、生みの苦しみ中です。

「俺、本当にこのドリルを続けてていいんだろうか…」
ウィングを見る目がそう訴えていますが、それでいいのだよM君。

ウィングはたとえ初心者にもプロと同じメカニズムしか教えません。
そのほうが上達の近道だし、一度覚えてしまえば、絶対に下手にならないからです。


でも、よくコラムなどで「女性のほうが教えやすい。なぜなら女性は、男性のように私に何かを教えようとしだがらないからだ」
というトミー・アーマーの言葉を紹介するのですが、あれは本当ですね。

素直に言うことを聞いてくれる女性は、本当にすぐうまくなりますもん。
男性は腕力が上達を邪魔してますな。絶対。





ゴルフライター小林一人

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