ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2003年04月06日(日) ささやかな幸せ

朝から爽やかな青空。ひんやりとした空気に過ぎた季節を思い出す。
陽がゆっくりと昇り始めると風が・・きらきらと光って見える。
ああ・・春なんだなと思う。深呼吸する心とからだ。溢れんばかりの陽射しに感謝。

窓を開け放してお掃除をする。今日は気が向いたのでちょっと四角く張り切ってみた。
夫君が喫茶店に行っているまに茶の間も。ここは・・もう彼の部屋と化している。
炬燵の上にはゲームソフトが散乱。ソファーの下にはビールの空き缶が転がっていたり。
くすくすと可笑しくなる。まるで・・イチバン上のお兄ちゃんの部屋みたい。

家事が一段落してから川仕事に出掛けた。今日はお兄ちゃんが手伝ってくれるって。
そりゃそうでしょ・・こんないいお天気に・・炬燵でゲームなんて信じられない。
やっと一緒に行ってくれるんだとすごく嬉しかった。うきうき気分で川へと向かう。

実はもう・・川海苔漁も大詰めだった。今月中に漁場を片付けないといけない。
不作とはいえまだまだ海苔が残っていたので、ちょっと焦る気持ちもあった。
ひとりよりふたり。猫の手も兄の手も借りたい思いだったから・・・。

向かい合って手を動かしているとちょっと恥ずかしいような。照れるな・・って感じ。
いつもは一人で黙々と手を動かしているけど、今日はどうしてもおしゃべりになる。
あれこれ話し掛けては返事を楽しんだり。終いには「もう・・煩いぞ!」と笑われる始末。

春の潮はすごく早く引く。どんどん川の水が引いて行ってしまう。
あう・・有明海のムツゴロウみたいになっちゃったふたり。
仕方なく作業終了。今日はもちろんいつもの二倍の収獲だった。兄の手はこんなにありがたい。

思い荷をトラックに積むのも全部やってくれた。でも・・ちょっと腰が痛そう。
「だいじょうぶ?」と猫なで声の私は・・すごい楽チンで嬉しいのだけど。

お昼ご飯は後まわしにして作業場で仕上げの作業。お兄ちゃんがジョージアを奢ってくれた。
冷たい缶コーヒーをビールみたいに飲む。とっくにお昼を過ぎているのに空腹感が消えてた。
私が機械で海苔を洗い、お兄ちゃんが片っぱしそれを干してくれる。
陽射しが暑いくらいに降り注いでいる干し場。緑の海苔がキラキラと光って嬉しい。

やっと作業が終了したら・・もう午後2時になっていた。
「腹減った〜」と叫ぶお兄ちゃん。私のお腹もぐうぐう鳴っていた。

で・・まっしぐらに家に帰るはずだったんだけど、すぐ近くの従兄弟の作業場にいい物があるらしい。
ちょっと貰って帰ろう!と言い出して寄り道することになった。

それは“タラの芽”なんでも山菜の王様だとか言われてる珍味だった。
この前少し頂いて天麩羅にしてご馳走になってた。すごく美味しいものだった。
その“タラの芽”が従兄弟の作業場の裏にあって、ちょうど採り頃になっていたので。

近づいてみてすごいびっくり。だって・・それはトゲだらけの高い木だった。
私はてっきり地面からニョキニョキ出てるもんだと思ってた。
そのトゲトゲの枝の先にいっぱい芽が出てる。緑の新芽・・まさにそれは木だった。

全部採っても良いよと言ってもらって張り切るお兄ちゃん。
なんでも採っても採っても出て来るそうな。木も芽を千切られたらたまらないからね。
なんとしても緑いっぱいになりたい木。でも・・食べちゃってごめんなさいだよね。

おかげで今夜も美味しい夕食。

       私はこんなささやかな幸せに酔いしれていたりする。

           お兄ちゃん今日はほんとにありがとう


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