8月も今日で終るんだと言って太陽がやたらと頑張った一日。 ジリジリと焼けるような陽射し。そのくせ風は少しだけ秋の匂いがして。
ふんわりと眠いのだった。それは朝から・・ずっと夕方まで。 疲れているのじゃなくてしんどいのでもなくて何もする気が起こらないのでもなくて。 癒しの風が吹いていたのだろうか?ああ・・そうかもしれない。きっとそう・・。
はかりしれないと思っていたこころのことを想った。 今より先のこと・・それはほんとうに知らなければいけないことだろうか? 分からないことがあるから人は前へ歩けるのかもしれない。 知りたいのではなくて・・時が経つほど知ることが出来るのだと思う。 だとすると・・時とはなんてありがたいものだろう。刻々と生きることすべてが。
揺れ動いていたこころがぴたりと静まる。あとは風に身を任すだけだと思った。 私に与えられた命とか。これからの人生とか。私という人の存在とか。
いつだったか・・私は自分を“とうめいの糸”だと名付けたことがあった。 そんな詩も書いた。ぴんと張り詰めたとうめいの糸。 「切れるものなら切ってごらんなさい」とまで言ったことがあった。
自分の弱さをそうして打ち消そうとしていたのかもしれない。 私は強いんだと自己暗示をかけるように。凛としていたかった。真っ直ぐに。
そうして風に揺れながら・・時々泣きそうになった。 風が・・「泣きなさい・・泣いてもいいよ」と言ったりして・・泣かした。
弱くていけない理由があるのだろうか?今は・・漠然とそう問い掛けている。 脆い部分があるのならどうしてそれを認めてあげないのだと思って・・。 かと言って・・その脆さに溺れるわけにはいかない。溺れない・・絶対に。
ならどうする?
日々それを育てる。受け止めて抱き上げて大切にする。 弱り果てた種だって・・ちゃんと水をやり肥料を与えればきっと芽が出るだろう。 そう信じてこれからを歩んでいきたいと思う。
今は弱い・・・・それを知ることが出来てよかったと思っている。
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