『虹』を口ずさみながら・・湯船の中で足を上げたり下げたりしていた。 ふっとい足なんだけどね。ぴんとつま先を伸ばしたりすると結構きれいかも(笑)
今日はすっごくご機嫌なのです。乙女を通り過ぎて女子高生の気分みたい。 サチコが真面目な顔をして怒るんですが。「母さん・・ある意味それは犯罪だよ」 不可解な顔で私を上目遣いに見ると・・ふぅ・・とため息をつくサチコであった。
今日・・私は朝からクルマを走らせ、遠くの町まで行っていました。 バドのメンバー達が県の団体戦に出るので応援に。 この前ちらっとここで話したKちゃんと約束したから。 二時間ちょっとかかって遠いところだったので、ちょっと運転がしんどかったけど。 行ってよかったです。とても素晴らしくよかった。
Kちゃんはいつになく燃えててすごく頑張っていた。 負けても精一杯で見ていて涙が出るくらい一生懸命で。 輝いてるひとを見るのはとても嬉しいね。なんだか自分までキラキラしてくる。
そして・・それからが・・また素晴らしかった。
Kちゃんの憧れのひとも試合に来ていたから。 ああ・・これも前にここで話したね。私もファンクラブのメンバーだった。 そういえば・・私はそのひとに『ひと夏の恋』をしていたみたい。 自分に酔いつつ・・恋を書き綴った日々があったね・・。憶えてるよね?
メール・・今でも時々来ます。が・・結構メル友ぽくさりげないです。 バドのことや近況や・・あれこれ無難に。第三者に読まれてもおっけいなやつ。
で・・久しぶりに会ったのだから「おっす!」とか言うべきでした。 が・・何も言えませんでした。至近距離50センチまで近づいても何も・・。 目が合いそうになったら反らしてしまった。まともに顔も見れなくて。
なんなんだ・・これはと思った。心臓が・・破けそうなくらい緊張してしまう。 わけわかんない心境。どきどきというより・・ちくちくと胸が痛むような・・。
結局遠くからこっそりと見ていた。スマッシュがすごい。ジャンプして打ち込む。 私はほんとに初めて見たのだった。すごいひとなんだと改めて思った・・・。
Kちゃんいわく。「どう?私の気持ちがわかるやろ?」 彼は・・こんなふうに遠くから見ているだけでいいひとだった・・・。
遠い道のりを後ろ髪を引かれるような思いで家に帰り着く。
「サチコ・・あのね。今日メル友君に会ったよ。でも・・・・・・」と話す。
「ど、どうしたの?まるで・・女子高生みたい・・・」
サチコはこれを犯罪だというのである。
私はいったいどんな罪を犯したのであろうか・・?
いまは・・決して知りたくはなかった。
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