青空が嬉しくなって洗濯物をたくさん干した。 寒い朝だったけれど贈り物のように陽射しが降り注ぎ始める。
朝のうちに障子貼り。それは手抜きで破けたところだけ貼る。 そこだけ真っ白なのも何か変だなと思いつつもそれで良しとした。 師走に入ればあっという間に日々が流れていくものだから 今のうちに出来ることをしておこうと思ったりしていた。
海苔の漁場を見回りに行っていた夫が帰って来る。 ずっと悪さをしていた例の黒い海草がずいぶんと減ったそうだ。 目の前がぱあっと明るくなるような嬉しい知らせだった。 もう大丈夫だろうと微笑む夫に私も笑顔でいっぱいになった。 希望を捨てずに一生懸命手入れをしてきたかいがあるというもの。 後は海苔が順調に育ってくれる事を祈るばかりである。
何事も諦めてしまってはお終いなのだとつくづく感じたことだった。
午後は例のごとく炬燵にもぐり込んでとろとろしていたのだけれど 何だか外が騒がしいなあと思って窓の外を見てびっくりした。 またまたドラマのロケ隊がやって来て我が家の目と鼻の先にいる。 二階にあがって見るとすごく良く見えた。窓の外に生田君と真木さん。 ふたりは自転車に乗って目の前を何度も横切って行った。 セリフも聞こえた。真木さんの笑い声もすごく可愛かった。
撮影は二時間ほど続き、おかげで私のたいくつ病もどこへやら。 わくわくと興奮しながら一部始終を見守ることが出来た。
ドラマではほんの数分のシーンだと思うのだけれど、 何度も何度も撮り直してすごく大変なことなのだなとあらためて思った。
ロケが終ると集まっていたギャラリーも去りし〜んと静かになる。
「ここってやっぱいいよね」ってあんずに語りかけながらいつもの散歩道を歩いた。
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