朝から冷たい雨になる。 いかにも冬の雨らしく控えめで静かにあたりを濡らしていた。
山里の職場は仕事納め。 母がいつも言っているようになんとかなるもの。 足りない事を数えていたらきりがなく もうじゅうぶんなのだと思えば気も楽になった。
難破船のような職場ではあったけれど 決して沈むことなくこの一年を乗り越えてきた。 泣いたり笑ったりしたけれどそれも懐かしく思える。 嵐が来ればみんなで支えあった。 もう何も怖いものなどないと思えるようにもなった。
納めて始める、その繰り返しだけれど。 始められる新しい年が目前にあることはありがたいことだと思う。
まさに雨降って地かたまる。そんな感じなのかなと思ったりもする。
そうして今年もあと三日。ほんとうにあっという間の一年だった。
いろんなことがあったようにも思うけれどそこに「苦」はなかった。
今年一年を一文字で表すとすれば「恵」なのかなと思う。
いちばんに孫に恵まれ、平穏な日々に恵まれたことを感謝せずにはいられない。
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