ありがたいことにまるで春先のように暖かな一日だった。 ふりそそぐ陽射しのなんと優しいことだろう。 空が微笑んでいる。にっこりと微笑んでいるようだった。
先週はお休みばかりだった仕事、昨日から出勤している。 憂鬱だとか億劫だとか、それは私のいつもの悪い癖。 けれどもうまくスイッチを入れることが出来たらしい。 やれば出来るんだな。なんて少し悦にいったりしている。 仕事イコール親孝行だと思って明日も頑張ろうと思う。
いつものように四万十大橋を渡って帰宅すると。 あんずが犬小屋から跳び出して来て「おかえりなさい」の一声。 いつからかワンワンと言えなくなったあんずはきゃいんきゃいんとなく。
「お待ちかねだぞ」夫の声が聞こえる。 「はいはい、ちょっと待ちよってね」大急ぎで洗濯物をたたんだ。
いつもの散歩道。リードを長めにしてあんずの後をついて行く。 ふっと試してみようかなと思ったのだ。目的地がわかるかしら。
そうしたらちゃんと一目散にお大師堂に向っているではないか。 これにはちょっと感動した。「あんずえらいね」ってほめてあげたい。
今日もお大師さんからお菓子をいただいた。 一緒に食べようね。私も石段に腰をおろしてお菓子を食べる。
その場所から見える風景がとてもとても好きだった。
ゆったりと流れる大河。ひたひたとささやくような水の音。
まるで穏やかさを絵に描いたような風景であった。
ありがとうございました。もう一度お大師さんに手を合わせずにはいられなかった。
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