いつのまに降ったのか目覚めたら雪が積もっていてびっくり。 西の空には名残の満月がぽっかりと浮かんでいてとても綺麗だった。 月明かりに雪景色も良いもので寒さも忘れてうっとりと見入る。
早朝、母より電話があり仕事は自宅待機となった。 こちらから電話しようと思っていたところでほっと一安心だった。 実は以前にスリップ事故を起こしていてそれ以来雪道が怖くてならない。 母もそのことを覚えていてくれたのだろう。ありがたいことだとおもう。 仕事のことも気になりながら内心はほっとしてすっかり寛いでしまった。
夫の運転でいつもの喫茶店へ。それから海苔の漁場を見回りに行く。 もう何人かは収穫を始めていて我が家もそろそろだなと言うことになった。
長年、家業を優先してきたけれど。いつもいつもその時が来ると複雑な気持ちになる。 山里の職場をほったらかしにすること、それがどんなに無責任なことか。 だからといって家業を疎かにするとたちまち暮らしが成り立たなくなる。
二束のわらじを履くことは出来なくて我が身はひとつの現実だった。
だいじょうぶ、なんとかなるよといつも言ってくれる母に。 今年も甘えなければいけなくなるのだろうか。
年々老いていく母に申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら。
私は自分に与えられた道を突き進んで行くしかないようだ。
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