ありがたいことに寒気が少しゆるむ。 昨日の雪が嘘のようにあたりは冬の陽射しであふれていた。
そんな陽気に誘われたように紅梅のつぼみがひらく。 ぽっかりと一輪。にっこりと微笑むように咲いてくれる。
こころにもそんな花を咲かせたい。ほんの一輪でいいから。 ひっそりと静かに。咲いたよって決して誰にも告げないで。
なんだか花を見たような気がするって出会った人が気づくような。 そうしたらその人のこころにもふっくらとつぼみが佇むようになる。
そんなふうに人と出会えることが出来たらどんなにいいだろうか。
あれはいつのことだっただろう
こころに種をまいたことがあった
私はちゃんと世話をしてあげたかしら
水をあげたり肥料をあげたりしたかしら
それはもしかしたらもう枯れているのかもしれない
こころにそっと手をふれてみると
とっくんとっくんと私は生きている
つぼみのありかを手さぐりでさがしながら
こころは生きながら春をまっている
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