彼岸の入りも近くなり「寒の別れ」と言うのだろうか。 冬と春がせめぎあって冬がとうとう旅支度を始めたようだ。
けれども潔くは行けない冬は名残惜しそうに何度も振り向く。 なんだか引き裂かれているようでふっとせつなさを感じた。
冬はどこにいくのだろう。冬だって春が愛しいのではないだろうか。
昨夜のこと、パソコンの「お気に入り」を整理していて とあるページを何年ぶりかに開いてみてとても嬉しいことがあった。
「もう更新はしない、さようなら」あっけなく去っていったひと。 けれどもそのページを消すことはどうしても出来なかった。
私は親身になり過ぎていたのかもしれない。 すごくお節介をやき過ぎて不愉快な思いをさせていたかもしれない。
ある日突然の「拒絶」にずいぶんと心を痛めたことを憶えている。
そのひとの日記が更新されていた。つい先日の誕生日の日からだった。 元気でいてくれたことがわかってとてもとても嬉しかった。
「もう誰もここを見ているひとはいないだろう」そう綴られていたけれど。
「見ているよ」と大声で叫びたい気持ちになった。
けれども、もうそのことを伝えてはいけないのだと思う。 話したいことがどんなにあっても、何も語ってはいけないのだと思う。
せめて見守ることだけはゆるしてほしいと願っている。
縁あって出会えることの出来たひとだもの。
どんなにささやかな縁だとしても私にとっては大切な縁に他ならない。
帰って来てくれてありがとう。その日記に手を合わせて涙ぐんだ夜だった。
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