花曇のぼんやりとした空模様だったけれど 気温は高くなりぽかぽかと暖かな一日になった。
散り始めていた桜もしばし留まっている。 風まかせなのよと微笑みながらつぶやいているよう。
本日も多忙なり。早朝から夕方までまったく時間のゆとりがなかった。 気がつけばなんだか苛々としていてこれではいけないなと反省する。 夫もきっと同じだろうと思う。こんな時こそ労わり合わなければいけない。
毎日の日課だった散歩も行けない日が多くなってしまって。 今日も時間切れでクルマに飛び乗りお大師堂に向かおうとしていた。
あんずは寝ているとばかり思っていた。諦めていると思い込んでいた。 それなのにクルマに乗るとバックミラーに彼女の姿が映っているではないか。
「おかあさん・・今日も駄目なの」その顔はとても寂しそうな顔に見えた。
大急ぎでクルマをバックさせ引き返したのは言うまでもない。
「あんちゃん、今日は大急ぎだけど大丈夫?」
駆け足のあんずを見たのはほんとうに久しぶりだった。 ぐんぐんとリードを引っ張って私より先を歩こうと一生懸命がんばる。
つくしの坊やはいつのまにかスギナになっていたんだね。
白つめ草の花。野あざみの花。野ばらの花も咲いていたね。
あんずのおかげでまたたくさんの春に出会うことが出来たよ。
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