晴れのちくもり。そんな曇り空からもやわらかな陽射しが届く。 おかげでぽかぽかと暖かい一日になった。
夫が通院日だったため川仕事はお休みする。 私はずっと気掛かりでならなかった山里の職場に行って来た。
山道がすごく懐かしい。峠を越えるお遍路さんの姿も見かける。 おどろいたのはもう田植えが始まっていたこと。 植えらればかりのちいさな苗がちろちろと風に揺れているのも可愛い。
七時半にはもう職場に着いていて「さあやるぞ」気合を入れて仕事を始める。 山積みの事務仕事と格闘するのは大変そうに見えて実は楽しい。 ひとつひとつやっつけているとなんだか活き活きとしてくるのだった。
そのうち母や同僚が出勤してくる。いつもと変わらない笑顔が嬉しかった。 母はとてもほっとしたような顔をしていた。 三月は特に忙しくてずっとパニック状態が続いていたらしい。 それでも私を頼ろうとしなかった母。すごくすごく頑張ったのだと思う。
そんな母がこの春からとある高校のパソコン情報科に通うことになったと言う。 75歳の母がまた大きな挑戦をしようとしている。 それがどんなにすごいことなのか。我が母ながらほんとうに頭が下がる思いである。
母曰く。私がいなくてもパソコンで仕事が出来るようになりたいのだそうだ。 頑張って勉強してきっときっと出来るようになるのだと胸をはって言う。
そんな母にこころからエールを送りたい。
がんばれ母さん。きっとどんなことも出来るようになるよ。
何事も始めるのに遅すぎることはない。私も母から勇気をもらった気がする。
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